十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記99

どうも、十九です。
ついに99回です。100は目前。どきどき。
これで数え間違えてたらクッソ面白いんですがね。
こないだ数え間違えてたことが判明したし。あぶねー。
この記事を更新する前の状態では、劄記は98回まである。
劄記カテゴリーの記事は100件。数が違いますが、これで正解です。
劄記58.5劄記63.5 という、番外的な記事が2件あるのです。
つまり通常ナンバリング98件 + 番外2件 = 100件 ということです。
雑記なのに劄記カテゴリーを付けていた、という事件でもない限り大丈夫。
後で確認しておこう。念には念を。目には目を。
そういうことで適当な前書きを挟んで劄記です。



  【葛折】つづらおり
   (ツヅラフジの蔓のように折れ曲がっている意。「九十九折」とも書く)
  ①幾重にも曲がりくねった坂道。羊腸。
  ②馬術で、馬が横歩みするとき乗手が逆らわずに馬のするままにさせること。
     ―広辞苑第六版より


99回ですからね。そりゃ九十九を挟みますよ。
でもただ「九十九つくも」を紹介するのも素直すぎますしね。有名だし。
これもまぁそれなりに有名だけど九十九よりは知名度低いかなって。
葛折よりも九十九折の方が曲がりくねった感あるしね!こっち使おうよ!
あとなんか見た目かっこいいよ。まーがーりーくねったー!みちーのさーきーにー



  【行き憂し】いきう-し
  《形ク》
  行きづらい。行くのがいやである。
     ―広辞苑第六版


これ。これこれ。めっちゃくちゃ経験ある。いっつもこれに悩まされる。
「いきづらい」というのは物理的に通行が難しいとかじゃなくて、
書いてある通り「行くのがいや」なんですよね。これ。まさにこれ。
中学や高校の時とか、課題ができてない状態で学校に行くのが嫌だったんですね。
完璧主義とかではないですが、できるだけ完成とか完璧に近い状態をつい求めてしまいます。
そうすると「遅れてでも提出します」とかがしづらいんですね。やるならちゃんとやりたい。
で、遅れてでも出そうとしてる間に次の課題とかも出てきますから。
何もかもが中途半端になって、どれにも手を出せなくなります。
中途半端にやるくらいなら、いっそ何も手を付けないほうがマシだとさえ思います。
そうして私は不眠症になりました。てへ。苦しかったなぁあの頃は。
そんな暗い思い出話はいいや。前にも話した気がするぞ。
とにかくそういう調子は今でも続いてて、
やるべきことが十分にこなせてない状態でその用事に赴くのが嫌なんですよね。
とても気が重い。行き憂い。ああ、自分を形容する言葉が見つかるとなんだか落ちつく。
形容とか理由が見つかったところで解決はしませんがね。コツコツいきます。



  【蜘蛛網】いかき
  蜘蛛(くも)の巣。
     ―広辞苑第六版より


字面で意味は容易に想像がつきますね。「蜘蛛」が読めれば。
これはまぁ熟字訓だと思いますが、どう区切って読むんでしょうね。
辞書には「い-かき」とハイフンが振ってありました。
でも字のまとまりは「蜘蛛-網」だよなぁ……
で、「蜘蛛」と「い」で思い出すものがあります。
「網」は「い」とも読み、それでクモの巣や糸の意味があるんですね。
蜘蛛くも」という言葉も広辞苑に載ってます。
さらにコトバンク、およびデジタル大辞泉大辞林第三版に、
「蛛糸」と書いて「い」と読ませる項目があります。
ってことは「蜘蛛」で「い」と読ませるのか………?いや違うか。熟字訓だね。うん。



  【綢ー繆牖戸】ユウコをチュウビュウす
   牖戸を綢繆す
  窓や戸をつくろう。小鳥が巣をつくろうこと。
  転じて、禍を未然に防ぐたとえ。〔詩経、豳風、鴟鴞〕
     ―新漢語林より


なんか全体的にごちゃごちゃしてますね。牖戸綢繆 です。
「ビュウ」と音読みする漢字ですね。けっこう珍しいけど知名度が意外と高い。
繆 以外には 謬 があります。「誤謬ゴビュウ」とか聞いたことあるんじゃないでしょうか。
それはそうとして。禍を未然に防ぐ。とても大事なことですね。
大事になる前に対策をしておく。不断の努力が物を言いますね。
劄記85で紹介した、「燄燄に滅せずんば炎炎を若何せん」みたいなものですね。
そういう未然に防ぐ系の熟語や成語って意外とあった気がします。紹介はしないけど。
私もそういう努力をコツコツと続けたいものです。



  【淵藪・淵叢】エンソウ
   (「淵」は魚の集まる所、「藪」「叢」は鳥獣の集まる所の意)
  物事の寄り集まる所。
     ―広辞苑第六版より


これまた字面が複雑だ。淵藪淵叢 です。
それぞれ「ふち」「やぶ」「くさむら」と読むのが一般的ですね。
字面がまずかっこいい。意味もなんかかっこいい。最高か。
物事の寄り集まる所。今で言えばもう専らインターネットでしょうね。
特にSNSTwitterとかね。厳密にはSNSではないんだっけアレ。まあいっか。
本当に色んな人やら出来事やら話題に毎日溢れかえっていますよね。
誰でも気軽に情報が発信できるものですから、ありとあらゆる情報を取捨選択しなければならない。
情報が多くて、それに簡単にアクセスできる。しかもそれなりに情報の信頼もあったりする。
一昔前の限られた情報網もまぁそれなりに不便ではありましたが、
あまりに情報が多すぎるのもなかなか選択に迷って不便だったりもします。
現代人は大変ですね。常に情報や人間関係やらに苛まれます。
この社会をなんとか生き抜いてやるぞ。うおお。




なんだか久しぶりにいっぱい書いた気がしますね。
はてな記法っていう、なんかHTMLみたいなコードを書いてルビを振ったりするのですが、
そういう文字列も含めて3619文字くらい入力しているようです。
これはかなり多いですよ。普段なら1500字未満とか、
多くて2000字ちょっとっていう感覚でやってますから。異例です。
こんなに張り切ったのはいつぶりでしょうね。次回が100だから、その前がしょぼかったら嫌だし。
折角なら4000字くらいいってみたいところですが、さすがにきついです。
小説レベルの起承転結が設計された文章を書かないとなかなかできない。
原稿用紙10枚分ですよ。けっこう辛いよ。
2,3枚分くらいなら案外適当なこと書いてればすぐいくんですけどね。
まぁそれはそれとして次回は記念すべき時です。
期待はまぁほどほどにね。また次回。