十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記52

どうも、十九です。
元号が公表されましたね。ニコ生で見てました。
令和だそうですね。令月、風和。R18年とか言うな。
令といえばどうも命令の令っていうイメージがありますが、
令日、令嬢、令淑みたいに「よい」という意味があるそうな。
く和する時代になることを願いましょう。
時間も危ういのでさっさと劄記します。



  【寝る魂】ぬるたま
  夢の異称。
     ―広辞苑第六版より


語呂がすきです。それだけ。
なんか「ぬ」って音がちょっと好きなのかもしれない。
ちょっとしたぬめり気と霊とか呪術的な雰囲気を感じる。
玉(宝石)のことを「」とか言うらしいですし。
やっぱり霊妙な音なのです、ぬ。



  【肯綮】コウケイ
  肯は骨についた肉、綮は筋肉の結合したところ。
  牛などの肉を切り離すとき、刃物がここにあたればたくみに切り離せることから、
  転じて、物事の急所・要所をいう。「中肯綮(コウケイにあたる)」〔荘子、養生主〕
     ―新漢語林より


肯綮に中たる、かっこいい。使いたいな。
急所に当たるという意味でも要点を突くという意味でも使えそうですね。
特に肉をうまくはがせるっていう話のようですから、
「これさえ分かれば物事が解決する」みたいな時にしっくりきそう。



  【梧桐一葉】ゴトウイチヨウ
  あおぎりの葉が一枚落ちて、秋になったことを知ること。
  転じて、物のおとろえるきざし。
     ―新漢語林


梧桐という言葉は国語の教科書にいた河東碧梧桐で初めて知りました。
梧桐あおぎりは建材・家具・楽器などに使われ、優秀な木材の代表みたいな存在らしいです。
転じて優秀な人物の喩えに使うらしいです。ともに良材であるひさぎと並べて、
梧檟ゴカ」なんて熟語があるようです。かっこいい。
そんな優秀な梧桐の葉が落ちて秋を兆すってことですから、物の衰える感じがするんでしょう。
なんだか風流な喩えで好きです。これも使ってみたいな。あとなんか人名っぽい。後藤一葉。



  【掉頭】トウトウ・チョウトウ
  頭をふる。否定する動作のさま。
     ―新漢語林より


「点頭」「頷首」あたりの対義語でしょうかね。
そういえば首を振るにあたる漢語って他にありましたっけ。
というか和語の方も思いつかない。「首を振る」しか出てこない。
それにあたる言葉がない(あるいは認知されていない)っていうことは、
あまり重要視されなかった行為ってことなんでしょうかね。
膝の裏のことを「ひかがみ」と言うそうですが、使いそうで認知されてません。
言葉ってそういうものですね。需要があったものが生存していくんでしょう。
でもそうして淘汰された言葉たちをここでこうやって拾い上げていくのが好きなんです。
使ってやれるかは分かりませんが、私はこれが好きなんです。わかって。




最近は4熟語の紹介にとどまっていますね。いつかこっちが本筋になりそう。
意外と文を考えたり言葉を選んだりするのに気を遣うんです。
あと色々あって更新が遅めの時間になったりしてるので、
早いところ更新しなきゃという焦りもあったり……
全く関係ないですが、そろそろ新学期やら新年度やらで人々がまた忙しくなるんでしょうか。
私も今週からちょっと動き始め、来週にはまた普通の生活に戻ります。
ブログもあんまり続かなくなるかもしれませんね。こないだもそんな話したな。
また感情の起伏が激しくなって、自己管理も一層難しくなります。
こころが不安定になったときの対策や、そもそもそうならないようにする方法、
人に頼るなどしてなんとか良い方向に向かわせたいですね。
もうそろそろ生きる上での苦悩を緩和させたいです。つらい……
春ですから、良いこと悪いこといろいろなものが心の中に芽吹くことでしょう。
今年は一体どんな花を咲かせるのかな。楽しみです。また次回。