十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記69

どうも、十九です。
なんか最近は比較的調子がよろしいですね。不思議。
劄記13の後書きに書きましたが、私は「体調」と「調子(具合)」を区別しています。
体調はGWの時に軽く崩しましたが、心の調子は割と安定しています。
心を支えてくれる人にお世話になっているからでしょうね。ありがたい。
人に限らず、そういった支えがなにぶん少ないので本当にありがたいのです。
この厚遇を享受します。傲らないように気をつけて。
そんな感じで劄記します。



  【有漏無漏法】ウロムロホウ
  〔仏〕迷いの世界と悟りの世界とのあらゆる存在。
     ―広辞苑第六版より


字面と音がなんか妙ですき。うろむろほう。必殺技かな?
」が煩悩のことだそうです。なんか漏れてるんですかね。
すなわち煩悩がある状態が有漏、ない状態が無漏で、
諸行とか諸法とか言うような、宇宙間に存在する一切を法というそうな。
すなわち有漏無漏法。そのまんまなんですね。



  【寧馨児】ネイケイジ
   (「寧馨」は、晋・宋時代の俗語で、「このような」の意)
  幼少からすぐれている人。神童。麒麟児。
     ―広辞苑第六版より


なんかかっこいいですね。「このような人」、なんかいい。
「このような人」になりたかったので、そういったペンネームを考えた時期がありました。
這箇シャコ」という言葉が「これ」「この」という意味です。
これ自体をペンネームにするか、もし小説とかを書くなら(本名の名字) + 這箇 がいいかな、とか。
残念ながらこのように優れている子供であった訳でもないので努力します。



  【揀退】カンタイ
  えらび退ける。多くの人の中から、えり出して、
  官などをやめさせること。
     ―新漢語林より


なんか意外と実用性ありそうですね。面白い。
リーダーの立候補者が4人だけど2人は落ちます、みたいなやつありますよね。
あとは夕飯に寿司を食べたい、ステーキを食べたい、ラーメンを食べたい、
でもどれか一つしか食べられない!ひとまず近場にないのでラーメンは揀退、みたいな?
まぁ覚えてれば使い道があるでしょう(そりゃそうだ)。



  【投筆】トウヒツ
   筆を投げ出す。
  ①軍事に従うため学問・文事をやめること。後漢の班超が、
   筆耕をしながら生計を立てていたが、ある日、筆を投げ出して、
   男子たる者、武将となって功をたてるべきで、
   こんなことをしているべきではないと言い、後日、
   大功を立てた故事による。ふでをトウず。〔後漢書、班超伝〕
  ②あまりにすぐれていて、筆で表現することができないので、
   書くのをやめること。
     ―新漢語林より


説明がやたら長いですが、①より②の方が好きです。
筆を投ず。書くのやーめた。ってなるくらい言葉にできない感じ。
そう、「やばい」「エモい」「尊い」のあたりでしょうね。
「投筆」とでも言っておけばなんか格好がつきます、多分。



  【莫乎隠】かくれたるよりあらわるるはなし
   隠れたるより見るるは莫し
  隠れていることほど現れやすいものはない。
  平素人に知られないようなところでこそ慎重にせねばならぬという教え。


まず余談ですが、今回は試験的に返り点も付けてみました。
ちゃんと漢文用記号というのを使っています。そんなのあるんだね。
今まで面倒で付けてなかったのですが、こちらの方が見やすいでしょうかね。
やや編集が面倒ですが、返り点を要する言葉はそんなに取り上げないのでまぁいいかな。
閑話休題、いい感じの戒めですね。漢文って感じだ。
乎微かすかなるよりあきらかなるはなし」というのとセットで使うらしいです。莫見乎隠、莫顕乎微。
隠れていることほど現れやすいものはない。
人の気づかないようなところほど世の中にわかってしまうものはない。だそうです。
気をつけましょう。




また更新がギリギリになってます。気をつけないと。
ちょこっとだけ編集に凝ってみました。見た目そんな変わらないけど。
とりあえず書くことが思いつかないし時間も危ういからさっさと終わらせよう。
今日もお疲れ様です。また次回。