十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記55

どうも、十九です。
今日は劄記しますよ。
でもなんか書くことが思いつかないのでさっさと劄記しちゃお。



  【衆心成城】シュウシンしろをなす
   衆心城を成す
  多くの者が心を一つにすれば、城郭のように強固な物になる。〔国語、周語下〕
     ―新漢語林より


良い意味でも悪い意味でも実感がありますね。
できることなら良い方を中心に世界が回ってほしいです。
大衆心理はつよい、そんな感じのニュアンスを端的に表せてて便利そう。



  【駟不及舌】シもしたにおよばず
   駟も舌に及ばず
  一度しゃべったことばは、四頭立ての馬車で急いで追いかけても取りかえしがつかない。
  ことばには気をつけなければいけないというたとえ。〔論語、顔淵〕
     ―新漢語林より


悪事千里を走るの一般化みたいな感じでしょうか。
お母さんとかおばあちゃんの情報網って本当にすごいですよね。一瞬。
語釈の中にもありますが、駟というのは四頭立ての馬車のことらしいです。超わかりやすい。
皆さんもぜひ舌禍には気をつけましょう……



  【早牛も淀、遅牛も淀】はやうしもよど、おそうしもよど
  (淀は京都伏見区の地名)早くとも遅くとも結局行きつく所は同じの意で、
  物事はあわてても仕方がないことをいう。「遅牛も淀、早牛も淀」とも。
     ―広辞苑第六版より


ありますね、そういうこと。急いだ方が多少でもいいことが多いですけど。
最近それを実感しているのが横断歩道ですね。
私はどんなに距離が短かったり車や人の通りが少なくても、
基本的には横断歩道の信号は無視しないようにしています。
気分とか急ぎようによってはスルーしますが。もちろん細心の注意は払います。
それで、信号を待ってるとたまに後ろから信号を無視して抜かしてく人がいるんです。
その人の歩みが私の歩みより遅いと、もちろん私が抜かしていきます。
でも私は次の信号で止まるので、またその人が私を抜かしていくのです。
結局ある地点にたどり着く時間はほぼ一緒だけど、なんだか歩は止めたくないものです。



  【墨は餓鬼に磨らせ、筆は鬼に持たせよ】すみはガキにすらせ、ふではおににもたせよ
  墨をする時には、なるべく力を入れないようにし、
  一度筆をとったら、力をこめて勢いよく書くのがよい。
     ―広辞苑第六版より


なんだか書道じゃなくても別の喩えで使えそう。
物事の準備はゆっくり行い、行動に移す時はその手を止めないべき、みたいな?
一度勢いをつけたら実際それが止むまで続けた方がよかったりしますよね。
そうした方が勢いを生かせますし。だいたいの物事に通じる気がします。
ラソンとか苦手なのですが、あれって途中で休むとむしろ辛くなったりしますよね…
場合によってはそういうのもあるのでやっぱり勢いづいたら止まるんじゃねぇぞ……




前書きはサッパリしすぎましたが、内容はありそうでなかった成語オンリー回です。
内容それなりに濃い気がするのでイーブンです。きっとそう。
頭を取ると偶数になる奇数ってなーんだ?正解:seven → even
でも後書きは後書きでなんか書くことが思いつかないからもうよしにします。
なんやかんや更新は続けられそう……な気がする。また次回。