十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記4

どうも、十九です。
できるだけ毎日更新していきたいですね。
今のところ4日目に差し掛かっているので三日坊主は免れました。
だいたい物事が長続きしないことが多いのですが、
興味がある事柄に関しては驚異的な集中力を発揮します。
自分の好きなことだから続いてるんですね、きっと。



  【虫豸】チュウチ
   ①足のある虫と足のない虫。むしけら。
   ②人をいやしめていう語。
     ―新漢語林より


豸。お前単独で現れることがあるのかよ。アンバランス感が素晴らしい。
あと貉とか貍とか貘とか獣のイメージがあるけど虫なのかよお前。
突っ込みどころがそれなりにあって好き。
虫豸むしけら」みたいにルビを振りたい。



  【不死甲斐・不死詮】しなずがい
   死なないのがせめてもの仕合わせと思われるほどの不幸。
     ―広辞苑第六版より


「甲斐」は「詮」とも書くようです。スラッと読み書きできるとかっこいい。
そして意味がとても深刻である。
親戚にちょっとそういう感じの人がいるので考えさせられる。
死を免れたとしても、そこから生活に大きな不自由があったとしたら、
それは本当に仕合わせなんだろうかね。人によるだろうが。



  【陸沈】リクチン
   ①陸に沈むの意で、俗人と一緒に住み、
    表面は俗人と変わらぬ生活をしている隠者をいう。
   ②昔を知って今を知らず、時代おくれで世俗に従わないこと。
   ③乱れほろびること。
     ―新漢語林より


②は今で言う老害だろう。
陸沈の方が意味が伝わらないので柔らかい表現になりうる。
①は①でなんだかいい。そういう心持ちで生活してみたいものだ。
これから先、どんなテクノロジーが生まれてくるか予想もつかない。
どんな文化もできるだけ忌避せずに知っておきたいものである。



  【詆讕】テイラン
   でたらめをいって自分の欠点をごまかす。
     ―新漢語林より


やりがち。とても耳が痛い。
それなりに自尊心だけは高い方なので、
もう少しいい成績が出せたところを怠慢した時だとか、
自信のないことを他人に見せる時に詆讕しがち。
できないことはできない。仕方がない。
そういった自分の弱い部分を認めてはいるが、
いざそれを他人に見せるとなると勇気が足りない。



  【鑿・入穿】いりほが
   ①和歌などで、たくみ過ぎていやみに落ちること。
   ②せんさくし過ぎて的をはずれること。うがちすぎ。


  【鑿し・入穿し】いりほが-し
   せんさくがましい。
     ―広辞苑第六版より


この「せんさく」は「詮索」でなく「穿鑿」でしょう。
「うがった考え」とかの「うがつ」みたいな意味です。凡そ。
と思ったが詮索と穿鑿って言うほど違いがあるだろうか。まあいい。
穿鑿もいりほがもどこかで聞いたことある気がするので、
なんとなくここで取り上げるまでもなく有名な言葉だと思ってしまう。
なんだか伝わりそうな気がするので今度使ってみようかな。
ところで、「鑿」は書けるようにしましょう。
工具の「のみ」のことです。丵 + 臼 + 殳 + 金です。ね?簡単でしょ?
いつか使う日は来ないと思います。漢検でもやらないと。



今日はこのへんまで。
三日坊主を免れたのが今日のハイライトです。
それではまた明日。