十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記169

どうも、十九です。
進捗が非常にまずいです。困窮してます。
今朝はまぁ起きたけどなんか妙にぼーっとして、
心と体がなんだか上手く動かない感じでした。
立ちくらみとかなんかクラッとする感じもたまにあり、
それとは別のくらみ方みたいな、
なんか意識がフッと一瞬どこかに行く感じとかがありました。
これが単なる疲れによるものなのか、
やらねばという使命感やら切迫感やら、
そういうストレス性とか心因性とかのやつやら。
たぶん両方なんでしょうね。厄介だこと。
そういうことなのでさっさと作業をしたいのですが、
なんだか手に付かないし手についても全然進む感じがしません。
だからという訳ではありませんが劄記していきます。




  【麻姑を倩うて痒きを掻く】マコをやといてかゆきをかく
  [神仙伝(麻姑)]物事が思いのままになること、
  物事がよく行きとどくことをいう。麻姑掻痒。
     ―広辞苑第六版より


麻姑というのは中国の伝説の仙女で、爪が鳥のように長く、
蔡経サイケイという人が麻姑に背中を掻いてもらったら超気持ちいいだろうなと思ったそうです。
しかし仙女にそんなことを頼むなんて以ての外です。
王遠という人は蔡経の心中を読んで叱ったそうな。
まぁそういう話はともかく、この話が「孫の手」の由来らしいです。
麻姑の手が訛って孫の手になったとかなんとか。
故事だと麻姑に背中を掻いてもらえませんでしたが、
もし麻姑に背中を掻いてもらえたらさぞ愉快なことでしょうね。
だから「麻姑を倩うて痒きを掻く」というのも、
単に快いというよりは物事が思い通りになって愉快というニュアンスを帯びるのでしょう。
今で言うと橋本環奈とデートすることになった、みたいな感じですかね?
流行りの女優とかはよく知らないので適当に知ってる名前を挙げました。
たぶんニュアンスとしては間違ってないでしょう。
物事が思い通りにいくのもよいことではありますが、
ある程度の際限は守るというか、相応しいものを得られるといいですよね。



  【左手画方、右手画円】サシュにはホウをえがき、ウシュにはエンをえがく
  左手では四角を描き、右手では円形を描く。
  同時に二つのことはできにくいたとえ。
  また、明敏なことのたとえ。
     ―新漢語林より


これメチャクチャ難しいですよね。
むかーしやってみたことがあります。頭がバグる。
でもできる人はいるんでしょうね。あるいは慣れか。
ちゃんと「できにくいたとえ」と書いてあります。
ピアノを弾くのもなかなかの並行作業ですよね。
でもこれは別だけど別じゃないというかなんというか。
私はぜんぜん弾けませんが、できる人は本当に凄いと思います。
まだブルクミュラーくらいでヒーヒー言ってます。
そういう分かりやすい並行作業も難しいですが、
やらなければならない作業やら課題やらを、
ある程度並行してこなすこともけっこう難しいですよね。
私はかなり苦手です。だいたいどこかで破綻する。
やはり私に必要なのはタスクや生活を管理する能力ですね…



  【夢魘】ムエン
  恐ろしい夢を見てうなされること。
     ―広辞苑第六版より


「魘される」と書いて「うなされる」と読みます。
なんか字面とか文脈とかで大体分かるかな。それなりに有名だと思うし。
拡大するとです。厭、鬼、なんか嫌な組み合わせだ。
しかし意外と「魘」を含んだ熟語が見つかりません。
そうでなくても割とファンタジーとか創作で使われてもよさそうな気がしますがね。
最近私も怖い夢を見た気がしますが、内容は忘れました。
そういえば、「うなされる」と「うかされる」の誤用の話とかありますよね。
前者は夢に対して使われて、後者は発熱に対して使われるのが一般的です。
「熱にうなされる」は誤用だとされることが多いですね。
しかし私にはこれを混同しない秘策があります。
アニメ『ONE PIECE』の初代主題歌、『ウィーアー!』の中に、
「熱にうかされ 舵をとるのさ」と歌われる部分があります。
これで熱には浮かされるものだと覚えられます。やったね。



  【乃公出でずんば】ダイコウいでずんば
  このおれさまが出ないで、他の者に何ができるものかの意。
     ―広辞苑第六版より


かっこいいですね。一度はこういうこと言ってみたいものです。
あるいはそれができる程の自信や実力を身につけたい。
「乃」を漢語で使う機会って、「乃至ナイシ」くらいしかないですよね。
しかも大体ひらがなで書かれるので実感もないです。
何なら「ないし」って和語っぽい感じさえします。
あと「乃」の音読みは「ナイ」「ダイ」「アイ」が一般的ですが、
なんか知らんけど日本語だと「の」と読むことがしばしばありますよね。
乃木とかそういうやつ。「の」や「ノ」も「乃」に由来しますし。
ナイとかその辺の音が変わったりしてそうなったんでしょうかね。
乃公出でずんばの話を殆どしてないな。まあいいか。





今日も調子が悪そうな文ですね。
でも頑張って書きました。ほめて。
昨日はゆっくり湯に浸かったらそれなりに恢復したので、
今日も多分それである程度よくなるでしょう。
そうと決まればさっさと入浴だ。
後書きする気力も少ないのでこれまでとします。また次回。