十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記160

どうも、十九です。
こないだ劄記200回に向けてなんとかとか言ってましたが、
もう既に160回となりました。早いね。
あと40回というのは早いようなそうでもないような。
特に問題なくその時を迎えられることを祈ります。
さて、今日も今日とて早起きしました。
朝にラジオ体操をすると本当に目覚めがいいです。
第二までやるともう格別ですね。最高。
私はもうすっかり習慣となりました。
遅刻しそうな時、体調が悪い時以外は続けています。
みなさんもラジオ体操しましょう。明日やりましょう。
それとこの間急に寒くなって、またちょっと続いてますね。
今日は晴れたので洗濯物を干したのですが、
しまう頃にはヒエヒエになってました。
それで冬あるあるの乾いたんだか湿ってるんだか分からない状態でした。
まぁ結局よく乾いてましたが。ちょっと心配になります。
寒くなるなら寒くなっていてほしいものです。
あと外は寒くて、電車や室内がやたら暑いのも嫌ですね。
単純に体に悪いし、私はたぶん寒暖差に反応して鼻が荒れるので。
まぁ風邪ひかなければいいです。皆さんも気をつけましょう。
ぼちぼち劄記していきましょう。



  【爛柯】ランカ
   [述異記(上)(晋の時代、木こりの王質は、
   4人の童子らが碁を打っているのを見ていて時がたつのを忘れた。
   その間に斧のくさり、帰ってみれば当時の人は誰も居なかったという故事)]
  囲碁にふけって時のたつのに気づかないこと。転じて、
  遊びに夢中になって時を忘れること。画題として描かれる。
     ―広辞苑第六版より


面白い故事ですね。似た感じのに劄記12で紹介した「虎渓三笑」があります。
ところでこれ、品詞はなんなのでしょうか。
「気づかないこと」「忘れること」なので名詞でしょうか。
でも話からすると「柯を爛らす」みたいな感じで動詞っぽくもある。
まぁ多分どっちでもいい気がします。使ったように解釈されそう。
時間を忘れること、本当にしばしばありますよね。
やはり特にゲームだとか楽しいことは一瞬で過ぎますね。
気の合う親友がとたまにマイクラをしますが、
「今日はこのくらいに終わろう」と言ってその時間に終わった試しがありません。
あとこないだ買ったAutocraftもなかなかやめどことを見失います。
自制やら節制ができるようになりたいものです。



  【濫妨・乱妨】ランボウ
  ①⇨乱暴に同じ。
  ②掠奪すること。うばいとること。
     ―広辞苑第六版より


珍しく一般的な語(?)を選びました。半分一般的でしょ。
こう書かれるとなんだか印象が変わりますね。
「濫」は「乱」によく書き換えられるんですよね。
その辺の事情はよく覚えてないですが、
確か当用漢字表がうんたらかんたらだったと思います。
多分これを見ればいい気がします。なげやり。
「乱」は単純にみだれるって感じがするんですが、
「濫」は「みだり」で若干違う意味を私は感じています。
濫は副詞っぽい動きをするんですかね。むやみに、みたいな感じ。
濫妨、みだりにさまたげる。乱暴とはまた別の印象。
こういうのもまた漢字の面白いところでもあります。



  【藍尾・婪尾】ランビ
  ①饗宴の際、杯を順次にめぐらし、最後の者が3杯続けて飲むこと。
  ②おわり。最終。最後。
     ―広辞苑第六版より


なんか面白いですね。転じた意味もいいです。
今やったらなにハラスメントだとか言われそう。
お、酒を回し始めたな。ってことは誰が3杯飲むんだろうな。
みたいな感じがお決まりになってくるのでしょうか。
するとそれで饗宴を締めるってことですから、
つまり終わりの合図。だから藍尾に終わりって意味がつく。
そういう意味の転じ方、なんか好きです。一般化しづらい。
あと字面もなんかいいです。「尾」は終わり感がありますが、
「藍尾」だと尻尾が青いのかな?みたいな風になるし、
「婪」に至ってはあまり馴染みがない字なのでなんかいい感じ。
ちなみに「貪婪ドンラン」くらいならある程度は一般的な語だと思います。
「これにて婪尾となります」とか言ってみたい。
なんなら「婪尾おわり」「婪尾おしまい」とかルビを振りたい。



  【綾羅錦繍】リョウラキンシュウ
   (綾絹・薄絹・錦・刺繍の意)上等な美しい衣服。
     ―新潮日本語漢字辞典より


あー、惜しいですね。非常に惜しい。
何が惜しいかって、「羅」がもうちょい頑張れば、
四字熟語がぜんぶ糸偏で統一されるんですよ。*1
でもって「羅」に糸が含まれちゃってるのが本当に惜しい。
もうちょっとずれて偏になってくれよ。
⿱罒維 じゃなくて ⿰糸⿱罒隹 になってくれよ。
あと熟語の意味もふつうに綺麗です。
なんか高級な布とか衣服っぽい感じは伝わると思います。
ちなみに偏が統一されている四字熟語、
私が知っている分は劄記110で軽く紹介されています。
いやぁ、特に意味はないけれどこういう熟語はぜひ見つけたい。




なんか手を抜いたつもりはないけど手抜き感のある記事になった気がする。
多分ですが、ラ行は単純に語の母数が少なかったり、
使う漢字もそんなに種類が多くないので意味が似通いがちで、
あまり面白い語が目に付かないということもありそうです。
もはや言及してませんが、現在は紹介数の少ない五十音で始まる熟語を紹介しています。
なんやかんやラ行まできました。割ともうすぐじゃん。
ひとまずそれが終わったら特に何も気にせずまた紹介することにします。
あまり見ない五十音を見るのもまた発見があって面白いものです。
やはり辞書はいい。面白い言葉ばっかり。こいつらを使えたらな。
でも物書きになる予定はないので残念。私の頭の中で保管しておきます。
さてまた土日がやってきます。こないだ週末だと思ったらまた週末だ。
一瞬で時間が過ぎていきます。やるべきことやらなきゃ。また次回。

*1:よく見たら「錦」は金偏でした、疲れてたんでしょうかね(2019/11/30追記)