十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記147

どうも、十九です。
今日は急に晴れましたね。こないだ寒かったのに。
朝とか、ベランダに出て気温を測った感じだと、
今日は日差しがいいけど涼しい感じかな、と思ったんです。
いざ外に出たらそんなに涼しくもなく日差しが熱かったです。
天気やら気圧やらなんやらの変動が激しくて調子狂いますわ。
季節の変わり目ってやつですね。調子を崩しやすい。
日本には四季があるとか言いますが、
このごろほぼ二季しかないですよね。おかしい。
夏と冬はクッソ暑いかクッソ寒いことになって、
春と秋は残暑や残冬のような感じがめっちゃ続いて、
ある時突然冬か夏らしくなってるってやつ。
色々と困りますわ。日本とか地球はいよいよヤバそう。
二酸化炭素を有効に取り除いたり利用したりとか、
そもそも排出をなんとか減らしたりできないもんですかね。
その辺は専門家が格闘してるとこでしょうね。
私があれこれ言ってもどうしようもないので劄記しましょう。



  【足し無い・窮い】たし-な・い
  《形》文語:たしな・し(ク)
  物に乏しい。苦しい。


  【窘む】たしな・む
 一 《自四》
  ①苦しむ。なやむ。辛苦する。困窮する。
  ②苦労してはげむ。
 二 《他下二》
  ⇨たしなめる(下一)
     ―広辞苑第六版より


「窮い」がなんかいい感じな気がします。
古文やってて1,2回くらい「たしない」を見た気がするような。
その時なんか変な響きだなぁと思って調べたような。
めっちゃ記憶曖昧じゃないか。そんなもん。
「足し無い」の字からして、物が足りない感すごいですね。
私はよく行き詰まったときに「困窮する」と言いがちなんですが、
今度から「窮い」とでも言ってみようかしら。
「窘む」も語源は同じ辺でしょうね。字はなんか違うけど。
たしなむ、ではなく たしなめる という形で今はよく使われますね。
なんか注意する、叱る、咎めるって感じでしょうね。
なんでそういう意味になったんでしょうか。
「足し無い」の辺から考えるとだいぶ離れているような。今はいいや。



  【眄みる】にら・みる
  《他上一》
  (「にらむ」と「見る」との混成語)にらみつけるようにみる。〈類聚名義抄〉
     ―広辞苑第六版より


混成語、かばん語ってやつですね。詳細はリンク参照。
こういう言葉は意味が想像しやすくてかつスッキリしているので、
使いどころはなくはなさそうです。結局使わないんだけどね。
「眄」といえば「右顧左眄ウコサベン」が思いつきます。
人の思わくなど周囲の様子を窺ってばかりいて決断をためらうこと、だそうです。
右にかえりみ左にかえりみる、って感じでしょうかね。
「眄」は微妙に意味が揺れたりしてるようですが、
大きく「見る」だとか、「顧みる」「横目で流し見る」の意味があるようです。
あまり睨む要素はない気がしなくもないですね。
どちらかというと横目で睨む感じでしょうか。わからん。
単に睨む、というよりは睨むかのように見る機会があれば思い出してやってください。



  【二難】ニナン
  ①二つの得難いもの。賢い君主とよい賓客。
  ②優劣をつけ難い二つのもの。転じて、賢い兄弟。
  ③二つの成しとげがたいもの。
  ④二つの難儀。
     ―新漢語林より


これはまた汎用性のありそうな言葉です。
②や④はダブルスタンダードとか板挟みとかそういうやつでしょうかね。
①もなんか使えそうです。君主と賓客は時代に合わないので、
今で言うと何でしょうね。親と親友とか……?
あるいは時間と金とか、人や場合などによって何とでもなりそうです。
私もこの間まで④に苛まれていましたね。
仕事のうち片方はおおよそ片付いたので、あと一つです。
一つといってものその中にいくつもタスクがあるんですがね。
こういう言葉があると、いろいろスッキリ表現できていいですね。



  【任他】ニンタ
  ①人まかせにする。他に任せる。自然のなりゆきに任せる。
  ②さもあらばさもあれ。ままよ。どうなろうとままよ。
     ―新漢語林より


意味も面白いんですが、②の説明文がなんか面白かったです。
なんかもうヤケクソになった人みたいな感じで。
後は野となれ山となれ、とはちょっと違うけどそういう。
①は①で使い勝手がよさそうです。つい任せがちですよね。
割勘するときとかいつも任せがちです。計算苦手なんだもん。
人任せにしてるつもりはなくても、「なんでもいいよ」もやや注意ですよね。
なんでもいい、一見平和に解決してるような文言ですが、
何かしら選んだり決断するのを人に任せることになるので、
任された側にとっては負担になりかねないです。これは是非注意したい。
②もまぁ使えるんじゃないでしょうか。ヤケクソなときにどうぞ。
ええいままよ!任他任他!!うおおおおおお!!!!





今回はこれまで。久しぶりに4熟語になった?
地味に「に」が少なかった気がしたので、
ちょっと「に」を中心に扱ってみました。面白いね。
「に」から始まる漢語ってやはり結構少ないようです。
新漢語林にはあまり熟語がありませんでした。
でもお蔭でいい発見ができたのでこれは嬉しいです。
さてさて後書きが思いつかないしやることが沢山あります。
そういうことなのでこの辺にしてしまいましょう。また次回。