十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記27

どうも、十九です。
昨日よりはだいぶ良くなりました。
気分転換に曲のアレンジをしていたのですが、
それに熱中しすぎて碌に食事を摂ってません。
結局あまり健康的でない生活を送っているという。
やらなきゃいけないことを後から思い出して、
アレをやったらやろう、と思ってはまた忘れて……
自己管理がまったくなってないですね。もう。
こんなやつが将来的に自律とか自立できるんでしょうか。
今のうちに少しでもなんとかしたいです。劄記します。



  【大巧若拙】ダイコウはセツなるがごとし
   大巧は拙なるが若し
  真の巧妙なものは、小細工を用いないので、
  俗人にはかえってつたないように見える。〔老子、四十五〕
     ー新漢語林より


「こんなの誰だって作れる」ってやつでしょうか。
読みやすい文章とか特にそうだとどこかで聞いた気がします。
誰だって滞りなく読めて、理解できる文章。
確かに誰だって書けそうな気がしますが、そういったものこそ難しいもんです。
真似できそうなのに真似できない。
そこには熟練の技であるとか天稟だとかが詰まっているというものです。
そういった作品を作れるようになりたいもんですね。



  【小人之過必文】ショウジンのあやまつやかならずかざる
   小人の過つや必ず文る
  小人は、あやまちを犯すと、(改めようとはせずに)必ず弁解し、
  それをとりつくろう。〔論語、子張〕
     ー新漢語林より


ついやってしまいがちです。耳が痛い。
間違いをして学ぶために生きていると思う節がありますが、
それでも自分の矜恃というか自尊心というかが邪魔するんです…
「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」なんて言葉もありますね。
何度も言い尽くされた言葉ですが、やはり失敗は成功のもとってもんですね。
失敗して、そこから次へ進む道を探して学んでいきたいです。



  【萃蔡】スイサイ
  双声:衣服のすれ合う音。〈司馬相如・子虚賦〉
     ー漢辞海第三版より


双声というのは、漢語版オノマトペみたいなやつで、
その中でも語頭音が同じやつを指すそうです。
「髣髴」「恍惚」「匍匐」みたいなやつらしい。なるほど。
「萃蔡」という字の衣擦れ感の全くない感じ、とてもいい。
あとなんか字面が好きだ。「祭」の字のバランスが好き。



  【黜否】チュツヒ
  無能の者をしりぞけ、やめさせる。〈家語・賢君〉
     ー漢辞海第三版より


「チュツ」という音が珍しいし面白い。
他に「チュツ」と読む字は「絀」「詘」とかがあるらしい。
全部「出」が付いてるし、シュツの変化とかなのかな。知らんけど。
あと字面のインパクトがすごい。「無能の者をしりぞけ、やめさせる」。
でかでかと居座ってる無能、なんとかしたいですよね。
そういう人を黜否させられる環境も大事ですが、
そういう人がそもそも上に立たない環境も大事ですよね。
でもそういう人を退けてばかりいたら人間としては不平等になるんですよね。
そういう人はどこへ行っても退けられてしまうので……。難しい。



  【尺縑】セッケン
   (「縑」は書画に用いる絹)
  ①わずかばかりの絹。
  ②ちょっとした画作。
     ー広辞苑第六版より


②はなんか使えそう。今で言う落書きみたいなのとかに。
「尺縑です」みたいにツイートしたらなんかかっこいい。
それだけで神絵師になれます。気分だけでも。
かわいい女の子のイラストとかを描けるようになりたい!
と思ってたりしますが、なかなか手をつけられません。
どうしても最初からそれなりのクオリティを求めてしまい、
現状の酷い作画から目を背けてしまうからです。ダメだこいつ。
そんな訳で今度なんか描いたら使ってみよう。




久しぶりにフリー劄記しました。逆に疲れる。
劄記もそれなりに数を重ねてきましたが、
私の語彙はそんなに増えた実感がありません。
なんやかんや全く使いません、こいつら。
というより使う機会がTwitterか脳内実況くらいしかないので。
文章を書くのが趣味だったり生業だったりする方がもしいらしたら、
よければ私の代わりに使ってやってください……お願いします。
そんな感じで今日はこれまで。また次回!