劄記26
どうも、十九です。
このごろ調子が悪く、あまり動けませんでした。
2日連続でまともな更新ができないくらい…
今も良いとは言えませんが、ものすごく悪くもないです。
またどんな不調の波が襲ってくるか分かりませんので、
なんか書けそうな今のうちに劄記することにします。
ちゃっちゃといきましょう。
前回(と言っても3日前)にお魚特集をすると言いましたので、
今回はおさかな天国になります。やったね。
例によって漢辞海先輩にお世話になります。
私は焼き魚よりも刺身とか寿司みたいな生魚の方が好きです。
特にブリを軽くお湯に通して大根とポン酢をかけて頂くのが好きです。
【魚網鴻離】ギョモウコウリ
魚とり用の網に鴻(=水鳥の一種)がかかること。
望みのものが得られず、別のものが得られるたとえ。
注：「離」は、「
望んだもの、なかなか得られないものです。
私の高校生活を象徴する言葉なような気がします。
最初に望んだ志望校とは全く別方向の大学に進学したし、
吹奏楽部で望んだ賞は取れなかったけど音楽の楽しさを知れたし、
ずっと片思いしてた人にこっぴどく振られたけど(私が悪い)、
また別の人と出会うことができたし。
他にもいろな望むこと望まないことありました。
特に「頑張りすぎない」「休息する」ことの大事さが身に沁みました。
望まないものを得たとして、そこから学べることもありますね。
【鯫生】シュセイ・ソウセイ
①小人。取るに足りない小人物。〈史・項羽紀〉
注：軽蔑していう。
②自己の謙称。小生。
「鯫」は小魚や雑魚のことを指すそうです。
もしくは形容詞として「取るに足りないさま」まど。
漢辞海第三版では「ざこ」の訓が与えられています。
一人称が魚ってなんか面白いですね。
こんど使ってみようかな。鯫生は魚である。名前はまだ無い。
【鮑魚之肆】ホウギョのシ＝【鮑肆】ホウシ
①塩漬けや干物の魚を売る店。
②小人、悪人の集まる場所のたとえ。〈家語・六本〉
注：塩漬けや干物はくさいにおいがあるから。
「鮑」というとアワビだと思う人も多いと思いますが、
どうやら塩漬けにした魚や魚の干物のことも指すようです。
あと大字くらいでしか見ない「肆」はたくさん意味があるようですが、
主に「ほしいまま」とか、ここでは「みせ」を意味するようです。
しかし、塩漬けとか干物を売ってる店が小人とか悪人が集まる場所なんですかね。
喩えられた店側の人間はどう思うんでしょうか。
当時は蔑視の対象だったからこんな言葉があるんでしょうね。
そういえば漢文の授業で「
どんな話かはすっかり忘れたけど、要するにめっちゃ親密ってことですね確か。
鮑叔牙、名前にくさいものが入ってるって…なんだかアレですね。はい。
【魴魚赬尾】ホウギョテイビ
魴(=トガリヒラウオ)の尾は白いが、疲れると赤くなる。
苦労の激しいたとえ。〈詩・周南・汝墳〉
トガリヒラウオってなんだよ……
魴といえば
どうやらこれは日本での意味のようですね。
とりあえず「つかれる」の意味を持つ字を出さずに、
「大変疲れる」といった意味合いを持つのでなんか洒落てますね。
トガリヒラウオってなんだよ！ググっても出てこないぞ！
漢語林を見てみたら「おしきうお」とかいう名前で掲載されているし、
そっちでググっても何の情報も出てこない！なにこいつ！
とりあえずこちらのサイトによると学名Megalobrama termilalisとかいう魚らしい。
いずれにしてよ何だよこの魚…でも画像検索したら赤い尾のやつも出てきた。
確かになんかちょっと尖ってて平たい。トガリヒラウオだ。
【鯉素】リソ
「
なんか鯉の腹の中から絹布に書かれた手紙が出てきたっていう故事があるそうです。
「素」が絹布で、一尺の白絹に文字を書いたことから手紙のことを尺素と言うとか。
滝をのぼって竜になったり、腹から手紙が出てきたり、
なんか器用ですね、コイツ。器用じゃないけど。なんか故事になりがち。
とはいえ熟語に「鯉」が入ってるだけでナニコレ感が凄いのでお得。
手紙自体書かなくなった時代ですけどね。年賀状くらいでしょうかね。
敢えて手書きで文通とかしてみたいですね。鯉素通？してみたい。
そんなに長く続かない気がするけど。
気分がよろしくない中なんとか書き上げました。えらい。
魚の熟語自体がそもそも少なかったです。
その中で更になんか面白そうなやつを選んだので、
できれば6熟語にしたかったのですが5熟語になりました。
仕方がないですね。はい。そんなこともある。
部首縛り、けっこう楽しいのでまたやります。
とりあえず次回とその次回くらいは通常運行に戻そうかな。
なんやかんや結構書いた気がします。
それではお風呂に入ってきます。また次回。
