十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記25

どうも、十九です。
昨日はブログ設立から4週間でしたが、
今日はブログ設立から30日目です。
29と30なのでまぁ当然といえば当然でしょうかね。
なんやかんや一ヶ月続いてるの我ながらすごい。
そういえば今日、前から気になってた料理屋に行きました。
営業時間内で定休日でもない筈なのですが、
なぜかclosedと書いてありました。えぇ……
仕方がないのでサイゼリヤでピザ食べてきました。
今度はちゃんと行けるといいな……
そんなこんなで劄記します。



前回は鳥特集をしました。
それで、「次回は虫か魚になる」みたいなこと言いました。
ということで今回は虫特集でございます。
そして引き続き漢辞海先輩オンリーでいきます。



  【蠅営】ヨウエイ
  ハエが飛びまわるように、小さな利益を求めてあちこちに集まる。
  蠅営狗苟クコウ。〈韓愈・送窮文〉


ハエに喩えるの、けっこう的確な感じですきだ。
良い感じに人をあざけるような雰囲気ですき。
このブログで度々言っているような気がしますが、
小利をせこせこ求めるよりは大利を逐っていきたいですね。



  【蠢爾】シュンジ
  〔異民族などが〕無知で、危険なさま。〈詩・小・采芑〉


無知で、危険なさま。無知かつ危険。とんでもない形容だ。
これは昨今再び話題になっているバイトテロの形容に相応しい?
彼らはインターネットの拡散性だとか社会性というか良識に関して無知だし、
それらを管理・矯正のしようもないほど危険である印象。
そういった若者ばかりではないのは百も承知だが、
どうしてもそういった極端な例にばかり目移りしてしまうものである。
でも「蠢爾な輩」とか言うとなんかかっこいいので使いたい。



  【蚌胎】ボウタイ
  ①真珠をはらんでいるドブガイ。
   懐妊は月の満ち欠けに関係があるという。〈左思・呉都賦〉
  ②優れた学識。


ドブガイ。そんな名前つけられたのなんか可愛そう。
ドブガイといえば「鷸蚌の争い(漁夫の利)」に出てくるというイメージしかない。
どうやら真珠を作ることがあるらしい。すごい。
そもそも真珠がどういう物質で、どうやって生成されるのかよく知らないや。
泥の中とかに生息するドブガイから美しい真珠が取れる。
なんか詩的というか教訓的な対比でいいですね。
ちなみにドブガイから取れる真珠のことを「蚌珠ボウシュ」というそうな。
蚌胎でありたいものですね。



  【螳螂搏蟬】トウロウせみをうつ
   螳螂蟬を搏つ
  成語:カマキリがセミを捕らえようとねらっていて、
  スズメが自分をねらっている危険に気づかない。
  注:目の前の利益に夢中になって、
  自分の身に迫る危険に気づかないこと。〈説苑・正諫〉


夢中になりすぎるのもいけないですね、やはり。
小利だとか目先の利益に夢中になりすぎるの、気をつけたい。
どうも目先の小利にばかり気を取られてしまう。
おまけにそれが得られないために落胆してしまったりするし。
カマキリを狙うスズメを目指そう。
それはなんか違うか……?



  【蠖屈】カククツ
  シャクトリムシが身をかがめる。将来を期して、
  しばらく雌伏していることのたとえ。[易・繫辞下]


将来を期してしばらく雌伏。私にはそうする忍耐力と勇気がないかも。
我慢するのは基本的にそんなに得意ではないので。
それこそ目先の小利にとらわれがちなので、雌伏し切れない予感。
そもそも雌伏するような状況が来るのだろうか。
いずれにせよチャンスは見逃したくないですね。



  【蜷臥】ケンガ
  ちぢこまって寝る。〈傷寒論


そんな言葉があったとは。目から鱗
落ち込んだときとかよく布団を被って蜷臥します。
なんだか知らないけれど、体を屈めるとなんか落ち着きますよね。
胎児の時の格好だからとか言いますよね。科学的なのか知らないけど。
あと体温を感じるのと、なんか守られてる感があって安心する。
「蜷」は「屈曲する、ちぢこまる」を意味し、
国訓として「にな」があるようです。国訓だったんだ。




ということで虫特集でした。意外ととりとめがない感想ばかりだった。
そうなると次回は魚特集になります。流れに乗るしかない。
実在する動物にたとえた熟語、好きなんです。
寓話みたいな感じで。わかります?わかって。
それでいて漢文めいた教訓みたいなのがおよそ二字くらいの熟語に詰まってる。
たまらないですね。日本人でよかった。
そんなわけで乞うご期待(?)、また次回!