十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記6

こんにちは、十九です。

暇だけど暇じゃないです。分かれ。

やるべきことはあるけどそれを進める気になれないのです。

なのでブログ書きます。わっしょいわっしょい。

 

 

  【椎魯】ツイロ

   おろかで融通のきかないこと。

     ―新漢語林より

 

そうはなりたくないものですね。

「椎」はにぶい、「魯」はおろかの意のようです。

「融通がきかない」を表す熟語、意外とないのでは?

椎魯な人が身近にいたら使ってあげてください。

 

 

  【玄虚】ゲンキョ

   ①奥深くて知りがたく、虚無で無為なこと。

   ②老荘の道や書をいう。

   ③大空。空中。

     ―新漢語林より

 

①の意味がなんかすごい。奥深く、知りがたく、虚無で、無為。

奥深いことはだいたい意味も深いものな気がするが、

虚無で無為であるらしい。無為もともかく、虚無らしい。

なんか妙に矛盾している気がするが、玄虚なもの、意外とありそう。

玄虚。いつか自信をもって使いたい言葉だ。

 

 

  【芊眠】センミン

   ①光彩のさかんなさま。

   ②草が深くしげっているさま。

     ―新漢語林より

 

②が妙にすき。センミンという響きがまずなんだか好き。

それで、なんか千年の眠りみたいな感じがして、植物感がある。

そこに草冠が付いててなんかもう最強。すき。

Twitterで草が生い茂っているところに芊眠とかは使いたくないけど。

 

 

  【翛然】ユウゼン・シュクゼン

   ①鳥のはやく飛ぶさま。

   ②転じて、物事にとらわれず、自由自在なさま。

   ③(ショウネン)人名。唐の僧。俗姓は裴(ハイ)。

    詩・酒を楽しみ、音楽に通じ、山水画にたくみであった。

     ―新漢語林より

 

翛然と生きたい。②番のやつで。

でも③の人も気になる。詩と酒と音楽と絵に通じている。芸術を網羅している。

詩と酒と音楽と絵に通じ、物事にとらわれず、自由自在に生きる。

いいな。そんな風になりたい。なるんだよ。なれ。

あと、地味に「翛」の読みが3通りあるのもすき。

 

 

  【鼻哂】ビシン

   はなで笑う。せせら笑う。

     ―新漢語林より

 

フッ。そんな熟語あるんですね。失笑みたいな感じ。

あと「哂(シン)」が読みにくいのもポイント高い。

鼻哂すること、多いと思うのでぜひ使いましょう。

 

 

  【繋驢橛】ケロケツ

   〔仏〕(驢馬をつなぐ杙の意)言句にこだわり、

   それに束縛されることをたとえていう語。禅家で叱咤する時に用いる。

     ―広辞苑第六版より 

 

なんかこう、うまく言い表せないけど身に覚えがある言葉な気がする。

言葉が全てを表現しうると思いがちであるが、原義の「言語道断」みたく、

言葉で表せない、奥ゆかしい何かがあらゆる事々物々に潜んでいると思う。

それを表面的に、端的に表す言葉という道具に頼りすぎると、

言葉の中身とか本質を失ってしまうのだろう。

何を言っているんだろうか。まあいい。

 

 

今日は筆の調子がよくない気がする。元からそんな文才はないが。

選んだ言葉もまた言葉だったのだろう。

もとはというと備忘録なので、それこそ本質を見失っている気もする。

いやでも私はなにか文章を、胸臆を明かすものを形にしたい衝動に駆られている。

今日は本当にとりとめがないのでこのあたりにしよう。