劄記2
今日も今日とて劄記をしていく。
と言っても2日目だけど。
なぜか既にもう何日も続けているように錯覚している。
昔ブログをやっていた感覚の名残だろうか。
そういえば、今日は友人3人としゃぶしゃぶをした。
複数人の知り合いとワイワイ騒ぐと迚も生きた心地がする。
その日どんな楽しいことがあっても、家のドアを潜った瞬間に
さっきまでの楽しさややる気などが一気に失われる現象に名前を付けたい。
以下、劄記。
【鋸屑】キョセツ
①おがくず。のこぎりくず。
②ことばや文章が、すらすらとよどみなく出るたとえ。
―広辞苑第六版より
今日しゃぶしゃぶに行った友人の一人も鋸屑のごとく面白い話が湧き出てくる人だ。
いわゆるマシンガントークというやつだろうか。
確かに大鋸屑というのは思ったよりドバドバと零れていく。
こういう喩えがすぐに引き出せると面白い。
【葛藟】カツルイ
①かずら。
②一身のわずらいとなる困難のたとえ。
―新漢語林より
ツル植物に関するこういう熟語はけっこうある気がする(無根拠)。
「一身のわずらい」という言い回しがなんだかいい。
一身上の都合、に当たる言葉だろうか。諸般の葛藟により、とか言ってみたい。
【翰音】カンオン
①鳥が高く飛ぶ羽音。転じて、声が大きいだけで内容にとぼしいたとえ。
②鶏の別名。
―新漢語林より
鳥と鶏に風評被害がいっている気がする。
翰音ばかり立てている人、身近にけっこう多いのではないだろうか。
学校や会社、Twitter、政治家……
リーダーに必要な要素は、器と志と声と態度のでかさだと思っている。
内容はどうあれ、声と態度がでかい人の元に案外人は集まる。
【告朔の餼羊】コクサクのキヨウ
[論語(八佾)]告朔の儀式に、祖廟に供えるいけにえの羊。
のち、告朔の礼は行われず羊を供える習慣だけが残ったことから、
害のない虚礼は保存する方がよいこと。
また、実を失って形式ばかり残っていることのたとえ。
―広辞苑第六版より
どちらかと言うとよい意味らしい。
形骸化した儀式、あまりに溢れている気がするが、
いざ例を挙げようとするとさっぱり浮かばない。
教育の現場に残っている告朔の餼羊を排除したらどんな風になるのだろう。
【然無顔】しかながお
ことばにつまって困っている顔つき。
―広辞苑第六版より
しょっちゅう然無顔をしている。
会話とは、場を保つ適切な言葉をできるだけ間を空けずに発し続けるゲームである。
ほんの3,4秒も間が空けば妙な雰囲気になりかねない。
それを脊髄反射のごとく当然とやってのける皆々様が本当に凄いと感じる。
私はかなり気を遣ってやっと一般的に会話できる程度の能力なので、
つい気を抜くと会話についていけなかったりして然無顔になってしまう。
もっと練習しよう。
なんだか素敵な言葉はいくらでも挙げられるが、
案外書くのに疲れるので4,5単語ほど劄記していくことにしよう。
今日も素敵な言葉と出会えた。