十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記167

どうも、十九です。
ちょっとずつやるべきことが進んでいますが、
やはり時間やら心やらの余裕が不足しています。
もっとちゃんと生活できるようになりたい…
本当に私生活に時間割を作った方がいいような気がします。
予定はその時々で少しずつも大きくも変動するので、
いちいち予定を作り直すのも面倒ではありますがね。
あるいはタイマーをかけるとか。そういう話、前もしたっけ。
一日の中で比較的自由に使える時間の前に、
その時間をどう使うかざっくり決める習慣がちょっとついた時期がありました。
なんか気づいたらそれをしなくなってましたね。なんでだろ。
それをやるとけっこう調子がよかった気がするんですがね。
またやろうかな。ぼちぼちいい感じのポイントを見つけていきたい。


関係ないですが、せっかく摘記カテゴリを作ったのに、
あまり活用してないですね。なんか書きたい。
気になることはあるっちゃあるんですが、
ただ気になってると書くのならTwitterで呟けばいいんです。
気になることをちゃんと調べてまとめて、
とかそういうのをやってると以外と手間なんですよね。
思ったより軽く記事ではないようです。うっかり。
でもまぁ活用しなければならないという訳でもないですし、
ぼちぼちやってきます。今は劄記です。




  【尻暗観音】しりくらい-カンノン
  ①(六観音の縁日は陰暦18日から23日までで、
    その後はだんだん闇夜になる意からという)
   暗い夜。暗夜。
  ②(転じて、「尻食らい観音」と書き、
    窮する時には観音を念ずるが、よくなると、
    その時の気持を忘れて「尻食らえ」と観音をののしる意)
   恩を忘れて、あとはかまわないこと。
     ―広辞苑第六版より


これまた妙な言葉ですね。面白くてよい。
尻暗観音は尻暗観音で十分に謎めいた言葉ですね。
②はどうに使えばいいのでしょうか。
例文も掲載されてはいるのですが、
  東海道中膝栗毛(発端)「―の地尻にて」
と書いてあります。なんだよそれ。
地尻じじりというのは、敷地の奥とか宅地の裏の部分を言うそうです。
つまり………どういうことだってばよ?
尻暗観音の人、恩知らず、みたいな意味でいいのでしょうか。
面白いけど扱いづらい語ですね。



  【蹉跎】サダ
   (サタとも)
  ①[楚辞(九懐)]つまずくこと。足をとられて倒れること。
  ②[李頎、詩]ぐずぐずして時機を失うこと。
  ③[張九齢、照鏡見白髪詩]不遇で志を遂げられないさま。
     ―広辞苑第六版より


あまり前向きな言葉ではないですが使う機会はありそうです。
②を変換していて気づいたのですが、
そういえば「時期」と「時機」って違いますね。
ちゃんと使い分けた覚えがありません。なんか怖くなってきた。
前者は単純に期間とか折のことで、
後者は適当な機会、何かするのにちょうどいい頃合いのことを言います。
若干意味やニュアンス等が違ってきますが、
「時宜」とも言ったりしますよね。ややこしい?
ぐずぐずしてると時機も時宜も失いがちですよね。
素早い決断って本当に難しいです。私は色々と立ち止まって悩みがちです。
進みながら迷うって難しいですよね。
まぁ決断が早すぎてもダメな場合だってありますが、
それも含めて時宜を得るっていうことなんでしょう。
あと①と②は動詞のような感じですが、
どうやら③は形容(動)詞であるようです。
広辞苑の例文には、
  徒然草「わが生既に―たり」
とあります。タリ活用ですね。
人生では大いにつまずいたりぐずぐずしたり不遇だったりすることでしょうが、
そんな中でも自分なりの幸福や納得のいく生活を得ていきたいです。



  【強請る・虎落る】もが・る
  《他四》  
  ①逆らう。いやがる。
  ②言い分をこしらえて、ゆする。
     ―広辞苑第六版より


「強請る」は「ねだる」「ゆする」などとも読ませますよね。
「ゆする」は脅して金品を巻き上げたりするアレです。
漢語だと「キョウセイ」より「ゴウセイ」の方が一般的でしょうか。
しかし、「強請る」のイメージが強い意味が②にあって、
①に「逆らう」の意味が書かれているのもなんか面白いですね。
この「強請」は文字通り単に「強いて請う」ということなんでしょうかね。
本当はやらなきゃいけない、やった方がいいということを、
嫌だと言って無理をしてでもお願いするみたいな感じ…?
ルビを振っても多分②の意味で取られてしまうでしょうけどね。
それはそうと、「虎落もがり」という別の言葉もあります。
もがり」という同訓異義語もあってややこしいですが、
いずれにせよ「強請る」には関係なさそうな意味です。
たぶん音が似ていたので当て字にしてみたっていう感じでしょう。
それもまた面白いです。こういうの他にもないかな。



  【倍日幷行】ひをバイしコウをあわす
   日を倍し行を幷す
  幷は併とも書く。二日分の行程を一日で行くことで、
  「大急ぎで進む」の意。
     ―新漢語林より


今の私ですね。やべーやべー。
本当に大急ぎで作業を進めております。
1ヶ月でも達成するのが苦しいことを、
1ヶ月弱くらいで行おうとしているのです。ダメだろ。
私の予定管理が上手くいかないせいです。まったく。
日を倍するどころか蓰さないといけないかもね。
ということでついでにこんな言葉も紹介します。


  【倍蓰】バイシ
  数倍。倍は二倍、蓰は五倍。
     ―新漢語林より


「蓰」は五倍を指すようです。すごい!
草冠の中身は ではなくて なのでご注意ください。
いま適当に「蓰する」と使ったのですが、
そういう使い方はなんかしないような気がします。
漢辞海第三版を参照すると「量詞(助数詞)」と書いてありました。
量詞ってアレですね、「〇個」とか「〇匹」みたいなアレです。
ということは二倍、三倍のように倣って使うと、
二蓰(5×2=10)、三蓰(5×3=15) という感じになるんでしょうかね。
でもそうすると 二倍(2×2=4) とか 三倍(2×3=6) みたいになっちゃいますね。
現在ではもっぱら「倍」は乗算の意味で使われるのでややこしいですね。
本当は私も悠長にこんなこと書いてる場合じゃありません。
日を倍し行を幷せ、昼夜兼行でやらねばなりません。やばやば。





そういうことなので切羽詰まってきてます。
切羽詰まってもなんとかなってしまう能力が一応あるので、
そうやってズルズル悪循環に陥ってしまうのでしょう。
なんとか段々とそれを断っていきたいところです。
そういうことで後書きはさっぱりこれまで。また次回。