十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記20

どうも、十九です。
今回は記念すべき20回目の劄記であると共に、
このブログが開設されてから3週間経つようです。
めでたい!というかもう3週間も経つんですね。
実感が全くないです。本当にあっという間でした。
ここまで来たらひと月は続けますよ。
どんどん更新が絶やせなくなりますね~、いいですね。
そんな勢いで劄記します。いくぞ~



  【練り歩く・邌り歩く】ね-り ある-く
  ①しずかに歩く。ゆっくりと歩く。
  ②行列を作り、悠々と歩く。
     ―広辞苑第六版より


「邌り歩く」と書いた途端にめっちゃ格好よくなる。
今度からこっちで使うようにしよっかな。
「邌」は「遅」の古字でもあったりするらしい。
というか「練る/邌る」という動詞単体ではほぼ使いませんね。
抱き合わせ語ってやつでしょうか。横たわるの「たわる」みたいな。
とにかく皆さんも「邌り歩く」使いましょう。



  【遐想】カソウ
  ①遠くはなれた人を思う。
  ②世俗をはなれた考えを起こす。
  ③遠大な考え。
     ―新漢語林より


なんか全部に需要がありそうな熟語だ。珍しい。
①はなんかロマンティックでよろしい。静夜思を思い出しますね。
静夜思は人というより故郷か。まあよろしい。
②みたいな能力が欲しい。常識の範疇で狂いたい。
みんなが思っているけど敢えて言わないことを言って得意になる人になりがち。
理想を追うあまり③になりがち。
理想は遠大、自身は尊大、なんとも高邁な人間だこと。
ちなみに「遐」は「とおい」の意です。わかるか。うん。



  【回隠】カイイン
  不都合なことがあって避けかくれる。
  また、不都合なことがあって避けかくす。
     ―新漢語林より


この熟語、めっちゃ需要があるのでは。
不都合を素直に認められる人間になりたいものです。
素直な方ではあると思ってはおりますが、
自身の不都合となると自尊心が働いてつい言い訳してしまいます。
失敗を恐れずに受容していきたいです。傷つくことを恐れるな。



  【愧死】キシ
  恥じ入って死ぬこと。また、死ぬほど心苦しく思うこと。慙死(ザンシ)。
     ―広辞苑第六版より


死ぬほど恥ずかしい思いをすること、たまにありますね。
以前『君の名は。』を見た時ですが、
主人公たちが入れ替わっているシーンが妙に恥ずかしくて見てられませんでした。
共感性羞恥ってやつでしょうかね。なかなか辛かったです。
同じような理由でドッキリもやや苦手だったりします。
いつ何をされるかも分かってしまっているので余計に辛かったり。
人を笑う時は気をつけてくださいね。



  【息衝き余る】いきづ-き あま-る
  ためいきをついているにはとどまらない。
  万葉集(17)「心には火さへ燃えつつ思い恋ひ―・り」
     ―広辞苑第六版より


なんとなく例文も載せてみました。連歌かなんかですかね。
ある人が大黒という鷹狩り用の鷹を飼っていたのですが、
なんかジジイがその大黒を勝手に連れて行ったあげく逃がしてしまったらしく、
その時の気持ちが「心には火さへ燃えつつ思い恋ひ息衝き余り」らしい。
心が燃えさかるようでためいきが出るには止まらないくらい思い焦がれていると。
ちなみにその後「もう数日で戻ってくるのでそんなに思い焦がれるな」みたいな夢を見たとか。
私もため息が出て止まない時に使ってみようかな。



  【韤線】ベッセン
  自身の才能のとぼしいことの謙称。
  たびの糸は、ほどいても短いことからいう。線は、糸。「韤線の才」
     ―新漢語林より


私もあいにく韤線の才しか持ち合わせていないと自負しております。
と思いつつも、多少には才能の自身も持ち合わせています。
自分はまだまだだと遜る気持ちも忘れず、
自分は現段階では十分に出来ているという向上心や自信も持ち合わせていたいです。
にしても韤線の才、字面が格好よさすぎる。すき。



  【穠華】ジョウカ
  ①さかんに咲いた花。満開の花。
  ②咲き乱れた花のように美しい女性のたとえ。
     ―新漢語林より


①も②もいいですね。女性はやはり花に喩えるがよい。
満開の花を指す熟語、意外とないのでは。使えるぞ。
「穠」は「しげる」だとか「花が盛んに咲く様」だとかを表すそう。
あ、でも「穠華の桜」とか言ったらまずい重言になりそう。
実は意外と使いづらいのでは。困ったな。②だけ使おう。





なんか気づいたらいっぱい書いてました。調子がいいのかな。
劄記20回とブログ開設3週間記念ということにしておきましょう。
20回なのでまだ記憶がありますが、50回くらいやってると重複が起こりそう。
その時はその時で違う感想を書くことになるので面白そうかな。
これからも劄記とか曲の紹介やらをぼちぼちやっていくのでよろしくお願いします。
それでは今日はこれまで、また次回!