十九綴

tsudzu-tsudzuri

箚記218

どうも、十九です。
またもや保留してしまいました。てへぺろ
色々と用事があったりなかったりするのです。
箚記する言葉は見当をつけてから保留したので、
まぁよしとしてください。
ひとまずさっさと始めていきましょう。





  【匹如身】するすみ
  (スルツミ・スルツビとも)資産も絆もなく、無一物なこと。
     ―広辞苑第六版より


読めない!まず読めませんね。
箚記42で紹介した「如己男」と同じようなにおいがしますね。
っていうかその記事が去年の今頃なんですよね。
ついこの間紹介したような気がするんですが、
月日の流れって恐ろしいですね。ただのボケか?
しかし、するすみって何なんでしょうね。
漢字は匹如-身って感じだし、読みも するす-み っぽいですよね。
でも広辞苑で軽く調べる限りだとよく分かりません。
ひとまずコトバンクにいろいろ書いてあるので引用しときます。




  【相撲も立つ方】すもうもたつかた
  自分の見物している方から出た力士なら是非勝たせたいと思う意で、
  少しでも自分と関係のある方をひいきすること。
  「相撲はわが方」とも。
     ―広辞苑第六版より


なるほど。これかなり使い勝手がいいというか、
使う機会がありそうな言葉ですね。流行れ。
説明すればかなり腑に落ちやすい慣用句だと思います。
私はてんでスポーツに詳しくないし関心も薄いのですが、
オリンピックとか大きめのイベントをやってると、
ルールとか見所とか全然分からなくても日本をなんとなく応援します。
少しでも近しいと感じること、知っている部分があることって、
些細なことかもしれませんがけっこう重要だと思います。
選挙もそういう理由でひとまず知っている人に票が入ったりしますし、
少しも知らないよりほんの少しでも知っているのって大事です。




  【角水を突く】すみずをつく
  水盛してわずかな高低をも調べるように、
  ちょっとのことをも吟味する。
     ―広辞苑第六版より


すみみず ではなくて すみず らしいです。
で、角水が何かと言ったら水盛のことです。
水盛も何かと言えば水で水平を測るやつです。
喩える物がなんだか微妙な気もしますが、
こういう言葉はけっこう欲しいところでした。
こまかーーーい所まで突き詰めるの好きです。
これがいい意味でもわるい意味でも使われるのか謎ですが、
両方に使えるならお得って感じですね。
角水を突くようなことは好きなので、
創作とか研究とかに向いていると思っています。
この性格が悪い方に働くこともあるので、
いい感じに扱っていきたいところです。




  【澄み昇る】すみ-のぼ・る
  《自四》
  ①月が高く澄んで昇る。
  ②音調が澄んで高く響く。
     ―広辞苑第六版より



やたらオシャレな雰囲気の言葉ですね。
①も②もいい感じじゃないですか。すき。
しかもなんか絶妙に一語で表しがたい感じじゃないですか?
月が綺麗に昇ってるよとか、音が澄み渡って響いているよ、とか。
それらが「澄み昇る」の一語で言えてしまうのです。
初見でもそれなりに伝わりそうですね。口頭だと微妙かも。
ちなみに①の出典には「―・る月の光に横ぎれて」とあります。
澄み昇る月の光。語感からして歌の一部でしょうね。
歌の世界ならばいかに文字数を使わないかが鍵でしょうから、
こういう語はけっこうありがたいんじゃないでしょうか。
というか澄み昇る月の光ってなんかいいな。いい言葉を知った。






こういう保留した日に限っていい言葉を見つけたりするんですよね。
もうちょっとちゃんとしてればなぁ。いや仕方がないよ。
溜めたものを処理するのもえらいし、
ただ溜めるだけじゃなくて一応紹介するものも考えてあったしね。
自分を積極的にほめていきます。えらいぞ自分。
そういう感じでひとまず今回はこれまで。また次回。