十九綴

tsudzu-tsudzuri

箚記180

どうも、十九です。
もう箚記も180回を迎えました。はやいね。
ブログ1周年まで多分あと25日くらいで、箚記はあと20回ということは、
あと箚記以外を4か5回以内に収めればよいということでしょうかね。
あれ、これ割ときつくね?思ったより余裕がなくなってますやん。
先週くらいに超頑張ってましたからね。仕方がない。
これからブログの方をそれなりに頑張っていこうかと思います。
今は携帯から更新しているので色々とやりづらいです。
でもまぁそれでも続けるという練習だと思います。
前置きはそんなもんにしてさっさとやっていきましょう。




  【聞道・聞説】きく-ならく
   (助詞聞クに助動詞ナリのク語法ナラクが接続した語。
   漢文の訓読によって生じた慣用句)
  聞くところによると。
     —広辞苑第六版より


この助動詞ナリは聞いたことに関するナリですね。也とはまた別のやつ。
私は「音あり」から来てるとどっかで聞いたので覚えやすかったです。
「言道」など書いて「いうならく」と読むのもあるようです。
「言うことには」という意味なので、「曰く」とニュアンスはほぼ同じでしょう。
アイツが聞くところによると…… みたいな時に、
アイツの聞くならく、かくかくしかじか、とそれなりにコンパクトに言えます。
これくらいならまぁ初見でも通じそうな気はしますが……
でもけっこう堅苦しい言葉に聞こえますね。
漢文由来の言い回しがけっこう好きなのですが、
いかんせん通じないし堅くなるのが難点です。



  【哀婉】アイエン
  あわれに美しくしとやかなこと。
     —広辞苑第六版より


なんかこう、「儚くも美しい」とか「悲しさの中にある美しさ」みたいな、
そういう形容をしたくなるものってよくありますよね。
私は音楽にもっぱら関わっているので、そういう曲もよく耳にします。
そういう時になんか月並みな表現しかできずにいてもどかしかったのです。
いやぁ、これはなかなかいい言葉を見つけましたよ。
哀しくも婉やかって感じがもう字を見れば分かります。
とびきり変な字を使っていないのでコイツは使えそうです。マジで。



  【焄蒿悽愴】クンコウセイソウ
  香気がたちかおり、人の心を恐れおののかせる意。鬼神の気を形容する語。
     —広辞苑第六版より


殺気がすごい感じの意味でしょうか。でも香気って書いてあるしな。
新漢語林に「焄蒿は、香気のむしのぼるさま。」と書いてあります。
「香気」って別に雰囲気みたいな、オーラ的な意味は持ってなさそうです。
むしろ芳しくていいにおいって感じっぽいですが。
でもここでは人の心を恐れおののかせる感じの香気を指すらしいですよ。
謎ですね。やっぱりオーラ的な意味なのかな。
でも焄蒿悽愴って字面の強キャラ感はなかなかすごいですね。使ってみたい。



  【恢詭・恢佹】カイキ
  はなはだ不思議。非常にあやしい。
     —新漢語林より


カイキ。怪奇なら一般的で似たような意味ですよね。
でもこの場合はただ不思議なのではなくはなはだ不思議なのです。
複雑怪奇も複雑恢詭となればより一層わけがわからないものとなるのです。
ところで「恢」といえば「ひろい」みたいな意味のはずです。
「天網恢恢疎にして漏らさず」とか言いますよね。
天の網は目が広いようだけど悪人はちゃんと捕らえるという感じの意味です。
むかーし夏目漱石坊っちゃんを軽く読んでて覚えました。かっこいいんだもん。
あとは「回復」は「恢復」の書き換えらしいです。このブログでもさらっと書いてたりします。
他の字義を当たっても「不思議」みたいな意味はなさげなんですよね。
あ、あれか。「広い」から「はなはだ」みたいな意味になるのかな。
「太」も中国語だと「とても」みたいな意味になるし多分そんな感じのやつでしょ。
「詭」とかは「あやしい」の意味があるらしいしそういうことなら合点がいきますね。
恢詭。これもなんか使ってみたい言葉だ。






スマホで更新するとどのくらい文字を書いたかさっぱり分からなくなります。
いつもはPC版の見た目で更新して幅で文字数を考えるのですが、
今はスマホ版の表示に合わせている節があるので、なんだか文章量が少なそうです。
いつもは少なくても2000字くらいいくけれど今は2000いってません。
アレか。内部的にルビを振ったりするはてな記法とかそういうのも全部文字数に含まれるからかな。
まぁひとまず更新したからいいや!
ねむい!最近寝る時間がルーズになってきています。
正月で帰省しているのである程度は仕方がないと思いますが、
それでも気をつけるものは気をつけていきたいです。そういう感じでまた次回。