十九綴

tsudzu-tsudzuri

箚記179

どうも、十九です。
今回も後で更新するスタイルです。失礼。
色々あるけどないですね。なんて言ったらいいんでしょう。
一人暮らしだとある程度は時間の使い方をコントロールできますが、
他に人がいると思わぬ時間の食い方をしたりしますよね。
なので特別な用事があった訳ではないのですが、
なかなか思うように事を運べなかったりしてます。
私としてはかなり不服な方法なんですが、
60日も更新が続いているし、ブログ1周年と箚記200回が重ねられそうだし、
なんとしてでも続けていきたいのです。ゆるして。
そういう感じで箚記してきます。どういう感じだよ。




  【暗れ惑ふ】くれ-まど・う
  《自四》思案に迷う。途方にくれる。
     —広辞苑第六版より


字面がなんか面白いです。
こうして書かれると、「暮(れ)る」って「暗し」から来てる感ありますね。
「暮れる」を「暗れる」と書くのはあまり一般的じゃなさそうですが。
「暮」は特に日が沈む場合の「くれる」の印象ですが、
「暗」を使うと日とかは関係なしに暗くなるような印象を受けます。
「暗れ惑う」もなんか思考が暗くなってきて迷いが生じているような、
なんかそういうモヤモヤを感じます。よい。
できればそうならない方がいいんですがね。



  【矩歩】クホ
  軽々しい行動をせず、歩き方一つをとっても規矩にかなっていること。
     —広辞苑第六版より


なんか面白い言い回しですね。礼儀正しく品がある感じでしょうか。
「規」はコンパス、「矩」は定規のことで、合わせて規範とか基準みたいな意味があります。
水平器を指す「準」と墨壺(墨縄)を指す「縄」も合わせて、
「規矩準縄」なんて四字熟語もあります。もちろん規則とかそういう意味。
それで、「規行矩歩」なんて四字熟語もあるらしく、
こちらも歩き方が正しい、転じて品行方正みたいな意味らしいです。
でもなんだか「軽々しい行動をせず、歩き方一つをとっても規矩にかなっていること。」
という字面には勝てない感じがします。つよい。
私もそういう落ち着いた振る舞いをしたいものです。



  【生懐し】なま-ゆか・し
  《形シク》なんとなく心がひかれる。
     —広辞苑第六版より


「奥ゆかしい」の「ゆかし」ですね。古文必修単語。
「知りたい」とかそんな感じですけども、
「床し」「懐し」なんて字を当てるそうですよ。
でも「ゆかし」自体に「何となく知りたい」みたいなニュアンスがあるっぽいですね。
それに「なんとなく」を指す「生」が付いて、生懐し。
「お、これ気になるかも」みたいな自覚できるやつじゃなくて、
無意識のうちになんか気になってるようなやつに言うんでしょうか。
まぁ多分考えすぎです。でもこれこそゆかしって感じです。



  【生宜し】なま-よろ・し
  《形シク》いくらかよい。わるくはない。
     —広辞苑第六版より


「生○○」にはなんか妙に面白いやつが多いです。
今までも何度か紹介しているはずです。
これは意味が伝われば汎用性がマジで高そうです。
今で言う「イマイチ」とか「マシ」みたいな感じでしょうかね。
「なんかいい気はするけど物足りない、悪くはない、でもよくもない」みたいな。
ちなみに「生悪し」もありました。そちらは普通に「なんとなく悪い」でした。
生宜し、「なんとなくよい」でもなくてそれなりに否定的な意味で面白いです。





今回も取り急ぎの更新です。ちゃんと書きて〜〜〜。
実家にねこがいるのですが、私はどうも鼻が弱くて、
実家に帰るたびにくしゃみが頻発します。ハックショイ!
たぶん風邪ではないです。この鼻炎から風邪になったことはありますが……
インフルエンザが怖いですね。是非とも避けたいところです。
皆様も健康にはお気をつけください。また次回。