十九綴

tsudzu-tsudzuri

ゆるゆる自作曲紹介2

どうも、十九です。
やっとです!たしか3日前くらいからやると言ってましたが、
やっと今日やります!自作曲紹介!遅いわ!
1週間ずれたとかじゃないので許してください!


全く関係ないのですが、今日は友人とゲーセンに行ってきました。
私は太鼓の達人をちょこっと嗜んでおります。嗜む?
そこで今日、それなりに難しい曲をやっとフルコンボできました!
万戈イム-一ノ十(成仏2000)っていう曲ですけども、
この曲を知ったのは確か5年くらい前でしょうかね。
当時はフルコンボはおろかクリアさえ無理だろうと思ってましたが、
まさかコイツをフルコンボする日が来ようとは。
という感じで感激しております。伝われ。
そんな感じで曲紹介に参ります。


本日紹介する曲はこちら!
soundcloud.com
『眩惑の森(げんわくのもり)』という曲でございます。
例の架空のRPGのサントラを作る企画で作った5番目の曲です。
設定としては1面の森ステージの道中BGMです。
森ステージといったら迷う感じのやつだよね!
っていうことで調性とか拍子がよくわからなくなる感じにしました。
あと森ステージなので木琴だけで作りました。
バスマリンバマリンバシロフォンですね。


ゲンワクというと「幻惑」が思い浮かぶかと思いますが、
それだとなんかつまらないので「眩惑」にしました。
実は大した理由はないです!つまんねー!
一応こんな感じの使い分けがされるらしいです。
あれ、これ幻惑の方が適切なのでは………まあいいか!


曲のおもしろいとこの解説に移ります。楽譜ドーン!
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リードシートと言うやつでしょうか。
主要な動きをひとつの楽譜にザッとまとめてみました。
なんか拍子とか臨時記号とかがヤベーことになってますね。
拍子はよく分からないようにしよう!と思って作ったので、
特に拍子の規則性とかはないと思います。ノリです。


まず最初に書いてあるバスマリンバの動きに注目です。
シ♭ ミ♭ ラ♭ レ♭ ソ♭ シ♮ ミ♮ ラ♮*1 ですね。
シ♭ ミ♭ ラ♭ レ♭ ソ♭ はすべて完全4度で上昇、
ソ♭ シ♮ ミ♮ ラ♮ はすべて完全5度で下降しています。
こういう音の運び方はなかなかやらないです。面白い。
完全なんとかって何だよ!と思うかも知れませんが、
要するに数学的にめっちゃ調和してる音程のことです。
調和しすぎて下手すると逆に気持ち悪くなるくらい数学的に綺麗なんです。


それだけでも面白いですが、まだ秘密があります。
聴いたり見たりした感じ、これは4拍子のリズムですね。
この曲はめっちゃ拍子が変わるんですが、
なんとその拍子をガン無視してずっとこのパターンを繰り返します。
音のパターンは変えずに強拍の位置だけ変えているのです。
実演するとしたら覚えるのは楽ですが逆に大変そうですね。
全音程で上下するので調性がよく分からなくなり、
拍子にかかわらず同じリズムを刻むので拍子がよく分からなくなる。
まさに眩惑って感じですね。すごい!


次は最初のメロディ、シロフォンでしょうか。
Xylophoneでシロフォンとか読めるかよ。
英語だと「ザイロフォン」みたいに読むそうです。
まず完全4度でハモってますね。来ました、完全4度。
完全4度とか5度で平行移動するとなんか気持ち悪い感が出るんです。
響きが調和しすぎてなんか空虚な響きがするのを利用してます。
加えて、なんだか調性がありそうでないような感を手助けしています。


次にマリンバがメロディに移りますね。
その辺は変ト長調っぽい感じで比較的安定しています。
シロフォンは完全4度でハモってたのに対し、
マリンバは完全5度でハモってます。完全なんとか好きですね。
完全4度より完全5度で平行移動する方が更に気持ち悪いです。
36小節目で全音音階が出てきます。全音階ではありません。


余談っぽい感じになりますが、全音音階は実質2種類しかないんです。
音の書き方は種類がありますが、
①ド レ ミ ファ♯ ソ♯ ラ♯ 
②ド♯ レ♯ ファ ソ ラ シ  の2種類です。
件のマリンバの下行音型を見てみると、
シ♭ ラ♭ ソ♭ ミ レ ド シ♭ が①、
ミ♭ レ♭ ド♭ ラ ソ ファ ミ♭ が②と一致します。
2種類しかない全音音階ですが、それが同時に出現することで面白い響きになってます。
40小節目では上昇していますが、そこでも同じことが起きています。
全音音階をそれだけ聴くとなんか気持ち悪く感じると思いますが、
使いようによってはこんな感じにフワフワした響きにすることも可能なんです。


再びメロディがシロフォンに戻ります。
最初を除き、増4度(減5度)というキモい音程でハモっています。
全音程は場合によっては調和しすぎて気持ち悪いという音ですが、
増4度(減5度)は元からクッソ相性が悪い音程です。
悪魔の音程とか言われることもあるそうです。
ずっと完全音程だとつまらないのでメリハリを付けるためにそうしました。



えらい長くなりましたね!お疲れ様です!
他に面白いところがなくもないのですが、
文でお伝えするのはけっこう難しい箇所なので割愛します。
というか今べらべらと喋った部分も文で伝わるのか怪しいですが…
1ループ1分半もない曲ですが、こんなにもこだわりが詰まっているのです。
こだわったというか、凝ったというか、ふざけてみたというか…
まぁとにかく面白い曲にしようと工夫したってことですね!
その工夫だとか面白さが伝わったのならば幸いです。
それではまた次回!いつになるかは未定です!

*1:楽譜だと♮が抜けているがラ♮が適切、直すのが面倒だった