ゆるゆる自作曲紹介1
どうも。十九です。一日一記事だと思った?
私は作曲が趣味なんですが、もっと曲を皆さんに聴いてほしいので、
もうここで紹介しちゃうことにします。わーい。
紹介、ひいては自分の曲を自分で分析することによって
自分の作風とか癖を知るという意味もございます。
ただの自己満足ではありません。抜かりなし。
できるだけ音楽がよく分からない人にも分かるようにしたいと思います。
ということで、今回紹介する曲はこちら、『旅の記憶』です。
架空のRPGサントラを作るという楽しい企画をやってまして、
それのために作った最初の曲でございます。
当初はセーブデータ選択画面の曲の予定でしたが、それだとなんかあんまりなので
プロローグの曲ということにしました。しかたがないね。
さてこの曲、どういった印象を受けるでしょうか?
なんか神秘的な神殿とかをイメージされてたらとっても嬉しいです。
そう、なんか神秘的な感じ、出てませんか?
主に理由が2つございます!
一つ目、使っている楽器が神秘的!
この楽器は「チェレスタ」と言います。
『金平糖の精の踊り』という曲に使われることで有名です。聞いたことあるはず。
金属の板をピアノのようなフェルト製のハンマーで叩くので、
とてもフワフワして柔らかい、神秘的な音を奏でます。
そんな楽器を使われたらもうほぼ無条件で神秘的になります。ずるい。
二つ目、半音がいっぱい出てくる!
特別に(?)楽譜を公開します。ドドン。
「できるだけ音楽がよく分からない人にも分かるようにしたいと思います」
とか言った気がしますが、気のせいです。
でもできるだけこれに頼りすぎないようがんばります。
閑話休題しようかと思ったけど更に雑談を続けます。
この曲、5/8拍子です。ちょっと珍しい、いわゆる変拍子ってやつです。
5拍子というと、3+2拍子とか2+3拍子として数えるのが一般的ですが、
これは純粋な5拍子でできています。もはや5連符。
それも神秘感の原因かもですね。
やっと本題です。改めて、半音がいっぱい出てきます。
半音がどんなのかはさすがに分かると信じたいです。
ピアノの白い鍵盤と、その隣にある黒い鍵盤の関係です。
踏切のカーンカーンという警告音もファのソ♭の半音です。
そう、半音ってとっても気持ち悪い音がするんです。
でも不思議なことに、その半音は使いこなすと超キレイにもなるんです。
音楽分かる人、メジャーセブンスってありますよね。
あれは根音と第7音が半音か長7度でぶつかってるのに超キレイですよね。
あれと似たようなことを活用しています。
この曲は2小節で1フレーズになってますが、
上るときと下るときにちょっとしたタネを仕込んでいます。
上るときには「レミ♭」、下るときには「シ♭ラ」という半音を必ず含みます。
あ、でも2回だけ「シ♭ラ♭」があるのはご愛嬌。
そうして半音でぶつかりまくってるのがこの神秘感の原因であります。
他にもひとつこだわりポイントがございます。
奇数小節の最初の音符をご覧ください。
ソ ファ♯ ソ ラ シ♭ ド ラ レ
ソ ファ♯ ファ♮ ミ♮ ミ♭ レ レ ソ
となっております。
前半はまぁ割と普通です。順番に上り下りしてるのがきれい。
問題は後半でございます。ソ ファ♯ ファ♮ ミ♮ ミ♭ レ。
半音階だ!ベースが半音で下っているぞ!きれい!
ベースが半音で下るとエモくなります。ここにも出てきたか、半音。
ついでに言うと、D→B♭7→Em7(♭5) という進行が面白いです。
ふつうこの D は G(m) か E♭ に進みたいのですが、B♭7に行きます。
更にその B♭7 は E♭(m) か Cm(稀にC♭) に進みたいのですが、Em7(♭5)に行きます。
要するに、和音に意外性があって面白いのです。
意外性と言っても、割とよく使われる(気がする)のでそんな珍しくもないですが。
私が意図した面白ポイントは確かこれくらいです!
ちょっとよろしくない進行をしてる箇所に目を瞑れば、まぁいい出来なのでは。
最後の Cm →Gm/D→D7→Gm というのが実は気になります。
理由は………話すとちょっぴり専門的になってくるので割愛!
このコーナー、たまにやるのでよかったら曲を聞くだけでも聞いてね。
それでは!