劄記208
どうも、十九です。
前回の劄記は2月18日らしいですよ。1週間前……?
かなり間が空いてしまっていますね。気にくわない。
連日言っている通り、思ったより予定があるのです。
でも明日頑張ればだいたい終わるのでもうちょっとだぞ!
それで今日も用事があったけどちょと余裕があるので、
久しぶりにやっていこうかと思います。
前書き飛ばしてさっさとやるぞ!
【扞格】カンカク
互いに相容れないこと。食い違い。不一致。
「親友の命を虫の息の様に軽く見る彼は、
理と情との間に何等の矛盾をも扞格をも認めなかつた〔彼岸過迄〕」
◇「捍格」とも書く。
―新潮日本語漢字辞典より
それなりに一般的な語彙だったと思います。変換できたし。
でも初耳に近い言葉だったのでメモしときます。
こういう言葉、むかし漢検を勉強した時に見たはずなんですがね。
そういうのを覚えていないとなんだか悔しい気分になります。
それはそうと、なんか面白そうですね。
「互いに相容れないこと」「食い違い」「不一致」って、
ぜんぶ微妙にニュアンスが違うような気がします。
どちらかというと「互いに相容れないこと」が強いんでしょうね。
「食い違い」とかなら「齟齬」の方がしっくりきます。
ググってみたら「扞格する」という使い方もあるようです。
齟齬と扞格、そういう語彙をぱっと使えたらなんかかっこいいですよね。
【膝行る】いざる
座ったままの姿勢で進む。膝でにじり寄る。
「信紀を抱いたまゝ膝行りよつて、吸飲みをうけとつた時には、
朋子の涙は、微ながら
◇「躄る」とも書く。
―新潮日本語漢字辞典より
これもなんかどっかで見た覚えがある…… 忘れてましたが。
でも「躄る」の方は初めて見たと思います。そんなんあるんだね。
字としては「膝で行く」なので膝をついて移動することでしょうけど、
「座ったままの姿勢で」とも書いてありますよね。
「居る(座る)」と「去る(移動する)」ってことなんでしょうから、
たぶん座ってても膝立ちでも使えるかと思っています。
最近、出掛けようとしたら部屋の電気を消していなかったとか、
やっぱマスク付けたいわとかなって膝行って部屋に戻ることがあります。
あれって意外と膝痛めますよね。ちゃんと出掛ける前に確認しましょう。
【夾雑】キョウザツ
中に余計な物が混ざっていること。
「私の仕事と云へば、色々な夾雑物ばかりのもので、
本当はこれとして澄んだものが一つもない〔放浪記〕」
―新潮日本語漢字辞典より
何かいい感じですね。こういうの探してた。
「いろいろ混ざってる」みたいな言葉はけっこうあると思うんですよ。
繽紛とか雑駁とかそういうやつ。思ったより多分ある。
でも「余計な物が」混ざってると名言されてるのって少ない気がします。
ただ入り混ざってるのと、余計なものが混ざってるのと、
使いたい状況とかがかなり違ってきますよね。
今の情報社会もかなり夾雑としていますよね。コロナに関しててんやわんや。
そんな世の中から適切なものを取捨していけるようになりたいもんです。
【梏亡】コクボウ
私欲にとらわれて、本性を失う。〈孟・告子上〉
㊟一説に、「梏」を「
私欲にかき乱されて本性を滅ぼす、と解する。
―漢辞海第三版より
「
ある程度の漢検とかの勉強をしていれば聞いたことがあると思いますし、
なんか難しめの本とかでも出てくるかと思います。知らんけど。
そんな感じでほぼ桎梏でしか見かけない梏ですが、
こんな使い方もあるみたいですね。しかも面白い意味だ。
桎が足枷、梏が手枷を意味するらしいのですが、
私欲にとらわれる部分が「梏」なんでしょうかね。
大なり小なり、欲にとらわれて判断力を失ったり低下させたりすることはありますよね。
気をつけていてもなかなか上手くいかないこともありましょう。
いろんな視点から自分の環境を見られる余裕とかが欲しいですね。
久しぶりにしては面白い言葉が探せました。
でももうちょいいいコメントが書けた気がする。
まぁぼちぼちやっていきましょう。
今日書けたってだけでえらいと思います。進歩進歩。
そうやってまたペースを戻していきましょう、うん。
明日は大詰めというか本番なので、今日はゆっくり休みましょう。
そういう感じでまた次回。