十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記198

どうも、十九です。
去年の9月から月2,3回くらいで歯医者に行ってましたが、
やっと今日治療が終わりました。長かった。
いろいろあって長期間虫歯等を放置してしまっていたので、
けっこうな数の虫歯とかを治療してもらいました……
何度も麻酔したり、「あ、今歯に穴空けてんなー…」って感じになりました。
3箇所ほど金属になってしまったのがどうも情けない。
しかも全部下顎なので、笑った時とかに見えてしまいます。
お金もかなりかかりました。もう懲りました。
流石に色々とショックなので、歯を始め体の健康にマジで気を遣いたいです。
歳を取ってもそれなりの健康が保てるような体作りは、
たぶん若い内の積み重ねで大きく決まるんじゃないでしょうか。
ひとまず悔やんでも歯はどうにもならないので、
これを反省として他の部分に気をつけていきたいです。
で、齲歯の治療が終わったからといってもう終わりではないです。
むしろこれからが始まりだと先生に言われました。
また歯を疎かにすれば齲歯はできるし、色々気をつけないとです。
食習慣を気にしたり定期的に診察してもらったりします。
でもひとまず治療は一段落ついたということなので、
できるだけ最良の状態を維持したいところです。劄記します。





  【齵歯】おそ-ば
  八重歯。〈倭名類聚鈔〉
     ―広辞苑第六版より


なんか美味しそうな名前ですね。お蕎麦。
八重歯ってなんで八重なんだ?と思ってググりましたが、
これまた諸説あるっぽいです。今回はスルーで。
漫画やアニメなどの世界ではチャームポイントの一種として認知され、
現実の方でも同様の扱いがされる場合もあるようですね。
そういえば実際の八重歯がどんな感じなのか知らなかったので、
ちょっと画像検索してみたんですよ。
まぁ若干そうなることは予測できていたんですが、
中~重度の八重歯の画像が多く出てきて、なかなか肝が冷えました。
そういう画像は苦手なのに…… まあいいんですけど。
チャームポイントで済む程度の八重歯の画像も見つかりましたが、
なんかあまりパッとしない感じに見えてしまいました。
漫画的な誇張表現とかデフォルメと現実は一緒に考えない方がいいと学びました。



  【齞】ゲン
  口を開けて歯を見せる。「齞唇あいくち
     ―新潮日本語漢字辞典より


ニッコリ笑った時とかにきれいな歯が並んでるとすてきですよね。
そういう感じの和語で「あいくち」ってあるのか~。
と思って調べたんですがどうもそれらしい情報が出てきません。
ひとまず新漢語林を参照してみると、

齞脣ゲンシンは、話をするとき、歯がまる出しになること。

と書いてあります。唇も脣もほぼ同じなので大した違いではありません。
やはりというか、あいくちの情報はないので次に大漢和辞典を引いてみました。


  【齞脣】ゲンシン
  みつくち。上唇の中程が裂けて兔の口のやうな狀を呈し、
  其の閒から齒が見えるもの。いぐち。兔唇。
     ―大漢和辞典より


え…… ものすごく意味が違うんですけども。
字義の方には「口を開いて齒をあらはす。」とありましたがね。
で、やめときゃいいのに画像検索しちゃったんですよ。みつくちを。
説明文を読むからにもう地雷ですよ。分かりきってるけど好奇心で。
でまぁ、肝を冷やした訳なんですけどね。知ってた。
正式な名前を「口唇口蓋裂こうしんこうがいれつ」と言うそうです。
グロ注意と言ったら口唇口蓋裂を持つ方々に失礼だとは存じますが、
なかなか精神衛生によくないものでした。検索は非推奨です。
話が逸れた?感じですが、「あいくち」ももしかするとその流れにあるのかな。
面白い言葉だと思ったけどちょっと使えなさそうです。



  【齮齕】キコツ
  ①かむ。
  ②破壊する。
  ③そしる。
     ―漢辞海第三版より


  【齮齕】ギコツ
  かみきる。齚齧。轉じて、
  人の才能を忌んで之を排擠するをいふ。又、發掘する。
     ―大漢和辞典より


どっちもなんか面白げな雰囲気を漂わせていますね。
漢辞海の方はなんか単純な言葉回しなのがいいです。
「破壊する」ってシンプルながらいい。なんか破壊感ある(?)
で、大漢和辞典の方も面白いんですよね、これが。
排擠ハイセイ」は「人をおしのけおとしいれること。」だそうです。
排斥と大体同じ感じでしょう。人の才能を忌んで押しのける。うーんいやらしい。
でも割とそういうことありがちですよね、大なり小なり。
やはり自分より優れている人を見ると少なからず忌避してしまう所はあります。
そう思うことはより自身を磨く上で重要になるとも思いますが、
あまり道徳とか社会的によろしくないことは避けたいですね。



  【齤然】ケンゼン
  齒を出して笑ふさま。
     ―大漢和辞典より


「歯を出して笑うさま」みたいな熟語ないかな~、
と思って調べてみてたらありました。ドンピシャ。
ですが、なんだこの字は。です。
きっと環境によっては表示できない字でしょうねこれは。
漢字構成は ⿱𠔉齒 となっています。実は単純。
単純だけどシンプルに が難しそう感ありますよね。歯の旧字体ですが。
もうちょっと一般的っぽい字でこういう意味の言葉ないかな~~~。
まぁ多分あっても使わないけど。かなしいかな。





歯の治療が終わった記念(?)で歯特集にしてみました。
久々に若干気合いの入った記事になりましたね。
今日はなんかぼーっとしたり微妙に気力が沸かなかったりして、
全然作業が進まなかったんですがそれにしては上出来です。
今日こそちゃんとよく寝て明日に備えようか。
明日の私に任せる気持ちになるのは若干危険です。
今日の私の延長線上に明日の私がいるのですからね。
いつまで経っても私は私なので、今から準備せねばなりません。


話は飛びますがもう劄記が198回になりました。
あと2日で劄記200回を迎えると同時にブログ開設一周年となります。
早いですねぇ。こないだ開設したばっかりな気がします。
無事に明後日を迎えられるといいな。また次回。