十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記102

どうも、十九です。
先日はサラダ記念日、今日は七夕ですね。
私は吹奏楽部員だったのですが、七夕にはやや思うところがあります。
吹奏楽経験者に「たなばたといえば」と聞けば、必ずアレが返ってきます。


酒井 格 作曲『The Seventh Night of July (たなばた)』
youtu.be
吹奏楽の大人気曲です。私も演奏したことがあります。
しかもこれ、作曲者が17歳の頃に作曲したというので驚きです。
若くして才能を発揮するの、いいですね。私もそうでありたかった。
まだまだ嘆くには早すぎますがね。努力しましょう。
あとこの曲、「たなばた」と呼ばれることが圧倒的に多いのですが、
JASRACに申請している正式な曲名は "The Seventh Night of July" のようです。
確かにパート譜に「The Seventh Night of July ~たなばた」みたいに書いてあった記憶が。
更にちなみにこの曲、ある旋律を織姫と彦星に喩えているようです。
その旋律が終盤でひとつになって二人が再会!みたいな。
かなり聞きやすい曲ですので七夕のうちにぜひどうぞ。劄記もします。


  【天媛】テンエン
  ①たなばたひめ。
  ②天女。
     ―新漢語林より


はい。今日にぴったりの熟語ですね。覚えててよかった。
「媛」が愛媛以外に使われたのを初めて見ました。
才媛サイエン(学問・才能のすぐれた女性)」「歌媛カエン(うたひめ)」などあるようです。
といい大といい玉といい、なんでその字なんだ、って地名ありますよね。
Wikipediaで適当に調べたところ、愛媛は神話に由来するそうですね。へー。
愛媛は日本で唯一、神話に由来する都道府県名らしいですね。すごい。
媛、わりとすごい字なのかな。そりゃたなばたひめとか天女にもなるわ。



  【絳河】コウガ
  ①天の別称。
  ②天の川。銀河。
     ―新漢語林より


織姫に次いで天の川が出てきました。七夕ですね。
「絳」は濃い赤色、深紅色を表すようですが、
天の川ってそんなに赤かったっけ。天の川、久しく見てないな。
天の川と聞いて思い出すことがあるのですが、
「漢」を「あまのがわ」と読ませることもあるようですね。
難読漢字クイズみたいなやつではそれなりに知名度があるはず。
それがちゃんとした文献とかで使われてるのは見たことないですがね。
辞書に載っていないからといってそれが正しくない読みとは言えませんがね。
そう読ませればそう読むものとして扱われます。
そりゃ意味が通ってる方がいいけどね。実際そういう意味あるらしいし。
天の川は「天漢」「雲漢」「河漢」「清漢」などと言うそうな。



  【鵲起】ジャッキ
  機会をとらえて行動すること。時流に乗じて奮起すること。
     ―新漢語林より


そういう能力も大事ですね。いまの私はきっとそう。
ある人から機会や励ましをたくさん貰っているので、
それを逃さずに少しずつ奮起・努力していっております。やるぞ。
それはそうと、かささぎも七夕にゆかりがありますね。
七夕の夜に鵲が橋を作って織姫と彦星を会わせるのです。
その橋を「鵲の橋」「鵲橋ジャッキョウ」「烏鵲橋ウジャクキョウ」などと言うそうです。
鵲も大変だな。それに乗る二人もなかなかのもんだけど。



  【愛逢月】めであいづき
  織女星牽牛星とが互いに愛して逢うという月、
  すなわち陰暦7月の異称。
     ―広辞苑第六版より


これは劄記59でも紹介しておりますが、七夕なので再掲。
再掲するのって初めてじゃないかな。たぶん知らずに2回以上紹介してる言葉ってないと思う。
その時にも紹介しましたが、陰暦の7月は2019年だと8/1~29に当たるそうです。
本当のたなばたはもうひと月先なんですかね。まぁいいんじゃないかな。



  【乞巧奠】キコウデン
   (キッコウデンとも。女子が手芸に巧みになることを祈る祭事の意)
  陰暦7月7日の夜、供え物をして牽牛(けんぎゅう)・織女星をまつる行事。
  中国の風習が伝わって、日本では宮中の儀式として奈良時代に始まり、
  後に民間でも行われた。〈季語:秋〉
     ―広辞苑第六版より


たなばたの起源みたいなものですかね。3文字目はです。
技術の向上を願う祭りみたいな感じのが起源だから、
願い事をなんでもというよりは上達したいことを願うのが正しい!
みたいなのを昔どっかで聞いた気がします。そういう断言は私はしないですが。
手の届かないような願掛けをこういう時にするのもいいと思いますが、
私はまぁ自分の努力でなんとかなるものの向上を願うようにしてます。
神頼み的なことは全て手を尽くした際の最終手段だと思っていますので…
あれこれ行動して足がかりを増やしておくと、
ある日どんな巡り合わせがやってくるか本当に分かったもんじゃありません。マジで。




………後書きといきたいところなのですが、なんかお忘れじゃないでしょうか。
そうです。彦星を紹介してません。気づきましたか。
紹介したいのはやまやまなんですがね。
彦星に関するそういう言葉を知らないんですよ!!!!!!!!!
知ってるには知ってますよ!牽牛と牛郎です!
牽牛は有名だし!牛郎て!!地味か!!!なんだその名前!!!!
っていうか織姫は姫って呼ばれてるのに!
彦星お前!星やんけ!!せめてなんとか彦って呼んであげてよ!!!
意外とお前は不憫なのか?そうなのか?
彦星の別名とか知ってる人がいたら教えて下さい。
ちなみにベガとかアルタイルってアラビア語に由来するらしいですね。へー。
アルカリもアラビア語由来と聞いた時はびっくりしました。
なんか妙にかっこいい響きですよね。いい。
まぁそういう訳でたなばたスペシャルは以上となります。
みなさま、よい技術向上と巡り合わせを。また次回。