十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記56

どうも、十九です。
またうっかり更新を忘れてしまいました。
もうそろそろ1日程度の更新忘れは気にしないようにしますかね。
できる限り継続はしますけど。このごろ10日くらいに1日で忘れてる。
それはそうと、アステカ神話の神々の語呂って妙にいいですよね。
お気に入りはウェウェコヨトル、ウィツィロポチトリ
ケツァルコアトル、トラソルテオトルあたりです。
なんか口に出すととっても楽しい。なんでだろう。
あとスペリングの特殊感も好きです。わかれ。
ラテン文字を使うけど何語でもない感がいい(ナワトル語だけど)。
さっき挙げた順にHuehuecoyotl, Huitzilopochtli, Quetzalcōātl, Tlazolteotl です。
うーんかっこいい。中二心を擽られます。素敵。
それはそうと劄記します。



  【砕務】サイム
  こまごましたつとめ。
     ―新漢語林より


雑務みたいな感じでしょうか。雑務よりこまごました感が出てる。
でも音からして債務と間違われそうなので口頭では使いがたいですね。
ここで紹介してる言葉の9割は口頭で使えないと思いますがね。
覚えてて機会があれば私がTwitterで使うかもしれないです。



  【虚受】キョジュ
  ①自分の才能では耐えられない、思い官職を受ける。
  ②自分をむなしくして、人の言をきく。
     ―新漢語林より


両方ともなんだか難しそうな意味合いだ。
でも①には心当たりがそれなりにありそう。
先日私は司会を務めたと言いましたが、あれは虚受をしたと思いました。
自称ネクラ陰キャオタクが司会なんか務まるのかと。実際務まりましたが。
②はどういう意味なんでしょう。心ここにあらず的な状態で人の言うことを聞くとか?
少しくらいは自分本位な面があった方がいいですよね。



  【綏撫】スイブ
  いたわり安心させること。
     ―広辞苑第六版より


いいですね。とてもいい。とてもやさしい言葉だ。
「綏」は「やすい」「やすらか」「やすんじる」の意だそうです。
安んじ撫でる。心のデリケートな部分をそっと包み込んで労るような言葉だ。
これはすぐに辞書登録しました。色んな人を綏撫できる人でありたい。



  【下墨む】さげす-む
  《他四》(「下墨(さげすみ)」を動詞化した語)
  ①下墨をする。測量する。
  ②おしはかる。推察する。見積もる。
     ―広辞苑第六版より


蔑むと偶然にも同じ音になってしまいました。こういうのもすき。
下墨がどんな意なのかも書いておきましょう。


  【下墨】さげすみ
  (サゲズミとも)
  ①柱などの傾きを見るために、大工が墨糸を垂直にたらして見定めること。
   下げ振り。垂準。
  ②物事をおしはかること。見積もること。
     ―広辞苑第六版より


おおざっぱに測量すること、転じて推量することの意のようですね。
もともと動詞でない語が動詞のように活用されちゃうの面白いですね。
他にもそういう語がないかな。劄記39で「紅葉/紅葉つ(もみつ)」を紹介しましたが、
この場合はどっちが先なんでしょうね。ちょっと気になる。





久々に劄記した気がする。そうでもないかな。
久しぶりに前書きにまともなこと書いたのは多分確かだ。
「確か」って信用があるんだかないんだか分からない言葉ですよね。
「確か鍵はそこにあった」「確かに鍵はそこにあった」どっちだよ。
「式典ではスーツを着るのが適当だ」「式典でのスーツの着方が適当だ」
「コーヒーを一杯ください」「コーヒーをいっぱいください」
こういうのがあるから言葉って好きです。こういう欠陥性というか多様性というかが。
だから私は劄記をします。また次回。