十九綴

tsudzu-tsudzuri

劄記31

どうも、十九です。
微恙だとか心の不調もそれなりに解れました。
おまけに友人と遊んできたのでバッチリ恢復です。
よかったよかった。元気って素晴らしい。
悩んでたことがうそみたいね、って感じに氷釈しました。
本当になんだったんだアレ。何に悩んでたんだって感じです。
まぁ、そんな風に感じるのも何度目か分かりません。
いつまでもそうやって時の流れに任せる訳にもいきません。
暫く前に言ったように、そういった心の管理も自分でしなければ。
自己管理できる人に私はなるのです。段々とそうなります。
もちろんそれは人に全く頼らないという意味ではありません。
むしろ人に頼るのが下手だから自分でいろいろ抱え込みすぎて、
誰かに心曲を明かす頃にはもう手遅れ、ということが大概でした。
人に頼れるようになる、依存先を増やすというのも私がするべきことの一つです。
長くなりました。劄記しましょう。



  【筠心】インシン
  竹のようにまっすぐな心。正直な心。
     ―新漢語林より


いいですね。私は筠心を持っていそうです。
確かにまっすぐに育ちますよね、竹。根も強いし。
竹のような正直さは持ち合わせていそうですが、
竹のような根強さはまだなさそうです。筍ですね。
私の目指すところは竹ということになりそうでしょうか。
筠心、けっこう好きな言葉ですが若干下ネタ的な響きがするのが難点。



  【蜂蠆】ホウタイ
  はちとさそり。小さくて恐ろしいもののたとえ。
     ―広辞苑第六版より


山椒は小粒でも、ってやつでしょうか。
説明の通り、蜂がハチで蠆がサソリです。言うまでもないか。
尾が長いのを蠆、短いのを蠍と言うらしい。へー。
ところで私の中ではどうも「水蠆やご」のイメージが強く、
ハチとヤゴに見えてしまいます。ヤゴ、確かメダカくらいなら捕食したはず。
どっちにせよ小さくて恐ろしいものの喩えにもってこいですね。



  【馴致】ジュンチ
  ①だんだんにその状態にさせる。〈易・坤〉
  ②徐々になれさせる。
     ―漢辞海第三版より


変換したら普通に出てきたのでそれなりに一般的な言葉なんでしょうか。
でも割とこういう言葉を求めていたかもしれない。
まさに今私がしようとしていることです。段々と自己管理できるようにする。
自己管理できるように私自身を馴致するのです。
段々と、少しずつ慣れていけばいいのです。そういう言葉が欲しかった。



  【雋永】センエイ
  ①肥えてうまい肉。
  ②言辞や詩文が味わい深いさま。〈陸游-詩・午枕〉
     ―漢辞海第三版より


②がいいですね。「深い」で済ませてしまいがちなところを、
「雋永だ」と言ってみると急に格好がつきます。素晴らしい。
ある時期から突如として「尊い」が流行して定着したように、
「雋永だ」を流行させていきましょう。流行れ。
ちなみに現在ボロディン弦楽四重奏曲第1番を聴いているが、
ウーン、なんとも雋永だ……美しい。



  【輯寧】シュウネイ
  ①安心させ、いたわる。〈書・湯誥〉
  ②平穏。
     ―漢辞海第三版より


①がとてもいい。安心させる上にいたわるとは。
優しさに溢れている言葉だ。②も平穏だし。
私はだいぶ(素直とか自称しておきながら)ねじくれた性格でもあり、
けっこう声をかけづらいタイプだと思うのです。
でも私自身は人との交流を求めている。でもそれが上手くいかない。
そんな私にも声をかけてくれて親しくしてくれる人が一定数いるんです。
そういう優しい人に私もなりたいな、と思っています。
特に自分と同じようなにおいを感じる人を輯寧してやろうと。
私ならそうされると嬉しいからそうするのです。自分本位な部分もあります。
自分がそうしてほしいならまず自分から実行するのです。
そうするとその徳がいずれ巡り巡って返ってきます。
そんな優しさの連鎖を作っていきたいですね。




不調から恢復したら優しい熟語に包まれる傾向にでもあるんでしょうか。
暗い気持ちのときは暗い言葉がやたら目に留まり、
明るい気持ちのときはその逆です。不思議ですね。
こういった元気をできるだけ保持し、
その元気が失われたときにどう対処するだとか、
できるだけ元気が失われないようにするにはどうしたらいいかだとか、
そういう自己管理を少しずつしていくのです。
まだその準備の途中という段階ですが、進んでいない訳ではないのです。
少しずつ、少しずつ。少しずつ進んでいきましょう。また明日。